毎月24日はA24の日!4か月連続特集上映第2弾は第96回アカデミー賞受賞作『関心領域』に

毎月24日はA24の日!4か月連続特集上映第2弾は第96回アカデミー賞受賞作『関心領域』に

A24制作×ハピネットファントム・スタジオ配給作品の4か月連続特集上映の第2弾として『関心領域』(23)がTOHOシネマズの日比谷となんばの2館で2月24日(月・祝)に上映されることが明らかになった。

A24はアメリカのニューヨークを拠点とする独立系スタジオ。日本の配給会社ハピネットファントム・スタジオは、A24との独占パートナーシップ契約を締結。いよいよこの体制が本格始動し始める2025年、TOHOシネマズの劇場で「制作:A24×配給:ハピネットファントム・スタジオ作品」の4か月連続となる特別上映がスタート。1月24日に実施された特集上映の第1弾では『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)が上映されていた。

このたび特集上映の第2弾として『関心領域』の上映が決定。本作は第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、第96回アカデミー賞では5部門にノミネートされて国際長編映画賞、音響賞の2冠を獲得した。日本では昨年5月に公開され、週末動員ランキングでは洋画作品として1位を記録し大ヒットスタートを切った。

物語の舞台は第2次世界大戦中のドイツ。アウシュビッツ収容所の隣に住む所長、ルドルフ・ヘスとその家族が送る穏やかで幸せな日常、そして彼らの生活と壁一つ隔てて聞こえてくる銃声や叫び声、青い空に広がっていく“なにか”を燃やす黒い煙…。アウシュビッツ収容所の中と外を“無関心”で分断して見せた本作は第48回日本アカデミー賞でも優秀外国作品賞受賞を果たした。また本作は音響の存在感も大きく、各国の映画祭でも主要部門と並んで音響に関する賞にもノミネートされていて、収容所の中でなにが行われているのか、それを観客に見せずに“聞かせる”ことで、人類史に残る大罪を表現している点でも革新的な作品といえる。

今後も本企画の上映作品については公開月の上旬に情報解禁されるとのこと。また、これからのA24×ハピネットファントム・スタジオの新作には、ニコール・キッドマンの鮮烈な演技でと全米有力メディアの年間ベストに続々選出されている『ベイビーガール』が3月28日(金)、ヒュー・グラントが主演を務める脱出サイコ・スリラー『異端者の家』が4月25日(金)より、全国公開される。また、“終わり”を告げる鳥「デス(DEATH)」と、ある母娘が織り成す物語『終わりの鳥』は4月4日(金)より公開予定だ。


世界中の映画関係者や映画ファンがその動向を注視しているA24。ハピネットファントム・スタジオとのパートナーシップ契約で今後、日本の映画ファンにどんな作品が届けられるのか要注目だ!

文/スズキヒロシ

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