映画顔負けのスケール!「ドラマW」の真骨頂「ダブルフェイス」の必見ポイント【レコメンW】
レコメンド2 没入感MAX!潜入捜査のスリルが手に汗にぎる
本作のもうひとつの見どころは、警察とヤクザという相対する2つの組織それぞれの視点から、それぞれに潜入したスパイの物語が描かれていくということ。「西島さん演じる森屋も、香川さん演じる高山も、お互いに何年も潜入しているから熟練した雰囲気はあるけれど、それでも思いがけないピンチに陥る。そのハラハラ感がたまらないですね」と下田が語ると、黄も共感し、「観ている間ずっと、もし自分が潜入する立場だったらどういう気分になるんだろうと想像してしまいました(笑)」と、普段覗くことができない世界に潜入しているような没入感を味わったという。
潜入捜査を描いた映画作品は数多くあるが、そのほとんどは敵対する組織に潜入した警察官を描いた物語が中心だ。近年では第91回アカデミー賞作品賞にノミネートされたスパイク・リー監督の『ブラック・クランズマン』(18)が代表的な例。同作では、白人至上主義団体KKKに潜入する警察官コンビの活躍が、軽妙かつスリリングなタッチで描かれていた。
「『ブラック・クランズマン』では、組織の作法をひとつひとつ習得していくところに重点が置かれていましたが、本作では、その先の染まりきった段階で、揺らいでいく“個”を描くという点で違いはあるかもしれません」と、下田は解説する。「でも、どちらも踏み絵となるものを突きつけられる緊張感や、バレそうになるピンチをどうやって切り抜けていくかといったスリルが待っていて、おもしろさという点では共通していると思います」。
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