映画ランキング - 全米映画
(2025/7/25~2025/7/27)
              
              
                
                  
                    2025年7月28日
                  
                  発表(毎週火曜更新)
                
                2025年7月25日~2025年7月27日にアメリカで上映された映画の興行収入ランキングはこちら。『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』『スーパーマン』『ジュラシック・ワールド/復活の大地』などがランクイン!(Box Office Essentials調べ)
              
- 
                       NEW NEW週末興収$118,000,000 累積興収$118,000,000 「マーベル・コミック」最初のヒーローチームにして、4人の家族でもある“ファンタスティック4”を描くアクション。『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』のペドロ・パスカル、ジョセフ・クイン、「ミッション:···もっと見る 
- 
                       2 2週末興収$13,000,000 累積興収$301,516,000 前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年後の世界を描く新章。シリーズ初の女性主人公ゾーラ・ベネットを、「アベンジャーズ」シリーズのスカーレット・ヨハンソンが演じる。『グリーンブック』のマ···もっと見る 
- 
                       5 5週末興収$6,200,000 累積興収$165,552,000 F1に挑むレーサーたちの戦いを描くエンタテインメント大作。『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキーが監督、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピットが主演を務める···もっと見る 
- 
                       4 4週末興収$5,400,000 累積興収$22,787,000 ⻘い肌に白い帽子とズボンがトレードマークの“スマーフ”の活躍を描くアニメーション。個性がないことに悩んでいるノーネーム役を『パリピ孔明 THE MOVIE』の宮野真守、村で唯一の女の子スマーフェット役···もっと見る 
- 
                       3 3  I Know What You Did Last Summer公開未定-0週末興収$5,100,000 累積興収$23,552,000 
- 
                       7 7  Eddington公開未定-0週末興収$1,664,893 累積興収$8,104,585 
- 
                       12 12  Saiyaara公開未定-0週末興収$1,285,193 累積興収$3,245,680 
- 
                       NEW NEW  Oh, Hi!公開未定-0週末興収$1,129,285 累積興収$1,129,285 
 
                  
                    先週末(7月25日から7月27日まで)の北米興収ランキングは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(日本公開中)が初登場でNo.1を獲得。MCUの第37作であり、同一フランチャイズの連続初登場No. 1記録を37に伸ばした本作は、来年の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』(2026年12月18日日本公開)へと向かう“フェーズ6”の第1弾かつ、今年劇場公開される最後のMCU作品(しかも次作は来年夏なので1年間も空くことになる)でもある。
初日から3日間の興収は1億1764万ドルで、今年公開作では第4位のオープニング成績。MCUでオープニング興収1億ドルを突破するのは3作ぶり20本目であり、18番目に高いスタートとなった。その20本のうち、まだ始まったばかりの本作と、完全に初動に偏った『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(23)を除く18本が累計興収3億ドルを突破しており、今回もそれに続く可能性は高そう。少なくとも、直近の公開作で2億ドル前後の興収に止まっている『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(25)と『サンダーボルツ*』(25)を超えるのは時間の問題だ。
『クアントマニア』から始まり『サンダーボルツ*』までの計6本の劇場公開作品と、9本のドラマシリーズで構成された“フェーズ5”では、劇場公開作品の北米合計興収は16億8644万ドルで、その平均は2億8107万ドル。これはMCUが従前のアメコミヒーロー映画と一線を画すジャンルとして確立する前の“フェーズ1”の平均興収2億9114万ドルをも下回っている。やはり引き続きヒーロー映画全体の低迷傾向の渦中にあることは否めないだけに、まずは本作で興収3億ドルの大台に乗せるのが喫緊の課題となりそう。
ちなみに“フェーズ6”はこの後、1年間ほどをドラマシリーズで繋ぎ、「スパイダーマン」新作と『ドゥームズデイ』、さらに1年の間隔を空けてもう一本の「アベンジャーズ」映画と続く予定。それをもってMCU自体がリセットされるという話もあるだけに、そろそろ復活の狼煙をあげたいところだろう。
念のため過去の「ファンタスティック・フォー」作品にも触れておくと、ティム・ストーリー監督による2000年代の2作品は、それぞれ北米累計興収1億5469万ドルと1億3192万ドルだったので、今作は初週の平日の段階でそれらを超えたことになる。またジョシュ・トランク監督の2015年のリブート版の興収は、初日成績だけであっさり突破。批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評面が壊滅的だった過去3作に対して今作は批評家からの好意的評価が86%、観客からのそれが92%と、比べものにならない高評価となっている。これは一安心。
さて、そんななかブラムハウスの『M3GAN/ミーガン 2.0』の日本公開が急遽中止になるというニュースが飛び込んできた。詳しい理由は発表されていないが、北米での興行的不振が理由ではないかという憶測も飛び交っている。北米ではすでに公開から1ヶ月が経過している(先週末も23位にランクインしている)同作の成績を改めてチェックしてみると、現時点で累計興収2410万ドル。全世界興収も3902万ドルと、スマッシュヒットを記録した前作の4分の1程度で落ち着きそうな状況。
制作費は前作の2倍ほどの2500万ドルなので損益分岐点には達しておらず、とはいえブラムハウスの売りは低予算・ハイクオリティ。わざわざ日本公開を中止するほどの大損害かどうかは、外部から判断するのは難しい。ジェイソン・ブラムは同作の興行的失敗を認めているし、今年に入ってからのブラムハウス作品は不振続き。その影響も少なからずあるのだろう。いずれにせよ、なにかしらのかたちで『M3GAN/ミーガン 2.0』が日本上陸してくれること、また、この後に控える『The Black Phone2』と『Five Nights at Freddy's2』が無事に日本公開してくれることを祈るばかりだ。
文/久保田 和馬
                  
続きを読む

 
             
                                   
                            
                           
                                   
                            
                           
                                   
                            
                           
                                   
                            
                           
                                   
                            
                           
                            
                           
                                   
                            
                           
                            
                           
                            
                           
       
     
         
         
         
         
         
         
         
             
             
            