「メイドインアビス」の大ファン、大友しゅうまがあらすじ漫画を描き下ろし!劇場シリーズ第一部『メイドインアビス 目覚める神秘』への予習はこれでばっちり
緻密で精細な作画とR指定も辞さない覚悟!大人だかこそハマるワケ
リコたちが深界五層にいたるまでのあらすじを振り返ってきたが、ここで「メイドインアビス」シリーズがなぜここまで多くのファンを魅了するのか、掘り下げてみよう。その魅力の一つには、絵の美しさがある。つくしあきひとによる原作マンガは、水彩画のような柔らかいタッチで描かれたイラスト調が独特で、イラストレーターとして活躍した経歴を持つ作者ならでは。その原作を、観る者の目を奪うようなリアルさと壮大なスケールで昇華させたのが、美術監督の増山修だ。増山は『千と千尋の神隠し』(01)や『君の名は。』(16)など多くのヒット作の背景を手掛けた人物。アビスを取り囲むように作られた街、オースを俯瞰した映像や、アビス内の創造性に富んだ情景など、空気遠近法や光の反射が巧みに使われ、アビスの巨大さと臨場感を見事に演出した。
また凄惨でショッキングなシーンも多く、『劇場版総集編【後編】放浪する黄昏』はPG12、『劇場版 深き魂の黎明』はR15+に指定されている。そうしたシーンも「メイドインアビス」に不可欠な魅力であると信じ、視聴年齢規制がかかることも承知のうえで、躊躇なく描ききった制作陣による“度し難い”ほどのこだわりが、ファンの応援熱をさらに熱くさせた。
恐ろしく美しい、独創性にあふれたキャラクター造型
キャラクター造型も、非常に独創的で魅力にあふれている。原作コミックでは生物の危険度が星の数で示されていてわかりやすい。丸くてフワフワの生物ネリタンタンは★。狐のように目の吊り上がった顔がおぞましいナキカバネは★★★。ほかにも独創的な姿をした生物や成れ果てが数多く登場する。こうしたビジュアルを収録した公式アートブックも発売され人気を博している。また映画公開翌日からは、池袋にて「マンガ メイドインアビス展」が開催へ。わずか1枚の絵からでも世界観に没入できる、想像力をかきたてる「メイドインアビス」の作画は注目だ!
音楽でも彩るアニメ「メイドインアビス」の世界
第1期は、過酷な冒険に臨む希望を力強く歌ったOPテーマ「Deep in Abyss」(作詞:hotaru/作編曲:KanadeYUK)、友情や温かい気持ちを非常に子どもらしい歌声で歌ったEDテーマ「旅の左手、最果ての右手」(作詞・作曲・編曲:橋本由香利)。どちらもリコ役の富田美憂ら声優陣がボーカルを務め、冒険譚に相応しい楽曲で聴き応えがあった。
第2期のOPはシンガーソングライター安月名莉子が担当し、プリミティブなサウンドと躍動感あふれるリズムによるOPテーマ「かたち」が、新たな冒険の始まりを高らかに宣言。EDを「幼女戦記」や「Re:ゼロから始める異世界生活」などひと癖あるアニメ作品でお馴染みのMYTH & ROIDが担当し、EDテーマ「Endless Embrace」では、美しく幻想的なサウンドと歌声で傷ついた体と心を癒してくれた。
そしてウィーンでレコーディングされたオリジナル・サウンド・トラックは、「薬屋のひとりごと」も手掛ける作曲家のKevin Penkinが担当。壮大かつ神秘的なサウンドは作品にとって欠かせない一部だ。
