永野が観た『本当にあった話(の話)』は観客を刺激し続ける“変な映画”「『ドパガキ the movie』ってタイトルのほうがいい!(笑)」

永野が観た『本当にあった話(の話)』は観客を刺激し続ける“変な映画”「『ドパガキ the movie』ってタイトルのほうがいい!(笑)」

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実際に起きた殺人事件を題材にした舞台劇の制作現場で、演じる役と現実の境界を見失っていく男を中心に、虚実が混ざり合いながら毒気たっぷりのユーモアを含んで展開していく武井佑吏監督の商業映画デビュー作『本当にあった話(の話)』(10月2日公開)。

物語の舞台は1999年に起きた配偶者入れ替え連続殺人事件から数十年経った現在。事件を基にした舞台が作られることになり、演技経験のない素人の夛田(水上恒司)が主演に抜擢される。本番が近づくにつれ、夛田はだんだんと役に囚われていき、共演者の米良(黒木華)、脚本家の垣内(小池栄子)、演出家の加藤(佐々木蔵之介)を巻き込んで暴走していく…。

【写真を見る】永野が命名!『本当にあった話(の話)』改め『ドパガキTHE MOVIE』
【写真を見る】永野が命名!『本当にあった話(の話)』改め『ドパガキTHE MOVIE』撮影/興梠真穂

映画公開に先立ち、MOVIE WALKER PRESSでは芸人・永野に本作をひと足早く鑑賞してもらい、インタビューを敢行!およそ90分に及んだ取材の終盤、彼は思わずこうこぼした。「1本の映画でこんなに喋れるって、すごいことですよね」と。その言葉どおり、永野は絶賛する一方で“変な映画”と評する本作について、キャストの芝居から武井監督の作家性、さらには「自分だったらどう撮るか」まで、次々と話を広げていった。

※本記事は、一部ストーリーのネタバレに該当する要素を含みます

「『この場面でこう思ってほしい』という監督の意図がはっきりある気がする」

――ご覧になって、率直にどう思われましたか?

永野「変な興奮がありましたね。“変な映画”というところで。いろんな気持ちになる映画で、率直に…っていうのが一番難しい映画かなと思いました。最近は、いろんな映画アプリの評価を事前にチェックしてから観る人が多いと思うんですけど、この映画に関してはなにも見ないで観てほしいなと。観た人によって感じ方が違うと思うんですよ。サスペンスにも、サイコスリラーにも、ブラックコメディにも見える。ジャンル分けできない映画ですね」

原作は芥川賞候補作家の鴻池留衣による中篇小説『本当にあった話(の話)』(初出タイトル『フェミニストのままじゃいられない』から改題)
原作は芥川賞候補作家の鴻池留衣による中篇小説『本当にあった話(の話)』(初出タイトル『フェミニストのままじゃいられない』から改題)[c]鴻池留衣/文藝春秋/2026「本当にあった話(の話)」製作委員会

――特に印象に残ったシーンを挙げるなら?

永野「稽古前にみんなで飲むシーンのあと、黒木華さん演じる売れない役者役の米良が、水上さん扮する夛田の家に行って、『さあ、やろうか』って言うんですよ。てっきり濡れ場が始まるのかと思って集中して観ていたら、始まったのは本読みで…。まんまと裏切られました(笑)。濡れ場を期待した自分が情けなくて。監督のテクニックというか、随所随所で観客を試してくるんですよね。『お前はどう思う?』みたいな感じで。あと、米良が舞台の稽古で夫の役を演じている夛田の指を舐めるシーン。演出家役の佐々木蔵之介さんが、黒木さんを夛田役に据えて同じことをやってみせるシーンも、生々しくて気持ち悪かったです」

――あの一連のやりとりは、かなり観客の心を揺さぶってきますよね。


永野「はい。本当に気持ち悪いです(笑)。あとは、後半、米良が喫煙所でいきなり踊り出すシーンがあるんですけど、あれも笑っていいのかわからなくて…(笑)。『ブラックコメディです』って宣伝されたら、きっと最後まで安心して笑って観られると思うし、『サイコスリラーです』って言われたら、結構、怖いと感じて終わると思うんです。最近は『どう捉えてもらっても構いません』っていう映画が多いですけど、本作の武井監督の場合は多分、『この場面でこう思ってほしい』という意図がはっきりある気がする。監督は観客にどう観てほしいのか。逆に聞いてみたい映画でしたね」

俳優として伸び悩んでいる米良
俳優として伸び悩んでいる米良[c]鴻池留衣/文藝春秋/2026「本当にあった話(の話)」製作委員会

永野、大熱狂で勝手に改題!?『本当にあった話(の話)』から『ドパガキ the movie』へ!【インタビュー映像】

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