大ヒット公開中の『オデュッセイア』に「美少女戦士セーラームーン」の漫画家、武内直子が特別寄稿!

コラム

大ヒット公開中の『オデュッセイア』に「美少女戦士セーラームーン」の漫画家、武内直子が特別寄稿!

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大ヒット公開中のクリストファー・ノーラン監督の最新作『オデュッセイア』。「美少女戦士セーラームーン」で知られる漫画家、武内直子先生による特別寄稿が届いた。セーラー戦士たちの名前は惑星の名に由来しており、それはギリシャ神話の神々の名前でもある。本作とただならぬ縁を感じる武内先生のノーラン作品との出会い、さらに『オデュッセイア』についての忌憚なき感想を紹介する。

■武内直子先生からの寄稿文

ノーラン作品との出会いは昔、南アフリカでサファリを楽しみ、ヨハネスブルグで一泊した時だ。やる事がなく夫と息子が部屋のTVで映画を見始めた。「プレステージ」。英語も分からぬまま夢中になり、夫は面白いとうなりくり返し見ていた。家族でノーラン作品の虜になった。ノーランの作品は独特の空気感がある。
いつも異国のホテルの生ぬるいスイートの空気を思い出す。
6ヶ国で撮影を行いレイ・ハリーハウゼンの影響も受けたという(私も大好き!)ファンタジー大作!?実はシンプルな父と息子のストーリーだ。父に憧れ父を待つ息子、苦悩する妻、たまに女に惑わされるダメ夫。去年息子を連れギリシャへ旅をした。蒸し暑いアテネやクレタ島、人っ子ひとりいないテッサロニキを歩きながら、それでお前はどうしたいの?人生をどうすすめるの?などと問いかけたギリシャの侘しさを思い出し。マット・デイモンが、帰宅しないカンヅメ状態の夫に見えてきて。7年も女にひっかかる主人公に怒り。でも、わかる。
3時間人生の旅をしたかのような満足感。
これは旅の物語で意外と身近な物語かもしれない。
ノスタルジーの中にリアルタイムのメッセージがありそれが胸を打つ。
そして秒単位でこれでもかと傷つき痛めつけられる
色っぽいイケオジが山程。イケオジはノーランの得意技。
トロイの木馬のギラギラ美男子な造形も木馬の中の汗臭いイケオジプールも
帰郷の船上も官能的でゾクゾクしちゃう。キルケにだまされる男共にも。
ゼンデイヤにはいかにもアテナ神の様な女神なドレスを着てほしかったけど。今回は
戦いではなく知恵と導きを授ける女神。若干愛人の様な恋人の様な。
まあ それはイケオジノーランが作る映画ですから。


文/武内直子(漫画家)

漫画家 武内直子
山梨県甲府市生。慶応義塾大学薬学部(旧共立薬科大学薬学部)卒。
慶応義塾大学病院勤務を経て、1986年講談社でデビュー。1991年『美少女戦士セーラームーン』を連載開始後、世界数十カ国で単行本が出版され、アニメも世界各国で放送される。第17回講談社漫画賞少女部門を受賞。
2026年4月『美少女戦士セーラームーン』の世界観に没入できる新たなエンターテインメント空間として、常設シアター「美少女戦士セーラームーン -Shining Theater Shinagawa Tokyo-」が品川プリンスホテル クラブeXに誕生。オリジナルショーが話題を呼んでいる。

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