「長年の夢がやっとかなった」クリストファー・ノーラン監督最新作『オデュッセイア』全編IMAX撮影に挑むメイキング映像が解禁!
ホメロスの叙事詩を原作に、クリストファー・ノーラン監督が手がけた『オデュッセイア』が9月11日(金)に公開される。このたび、映画史上初となる全編IMAX撮影の舞台裏に迫る特別映像が解禁となった。
トロイア戦争の終結後、イタケの王オデュッセウスが家族の待つ故郷への帰還を目指す物語を描く本作。オデュッセウスを演じるマット・デイモンをはじめ、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、サマンサ・モートン、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロンが出演する。本作は、全米映画ランキングでは初登場1位を獲得し、2026年実写映画No.1のスタートを樹立。ノーラン監督作品および主演デイモン作品としても過去最高の成績を記録した。
今回、本作の貴重な撮影現場風景と豪華キャスト陣のインタビューを捉えた特別映像が解禁された。16歳の頃にIMAX映像に魅了されて以来、全編IMAXカメラでの映画製作を熱望してきたノーラン。解禁された映像でデイモンが「僕の役者人生のなかで最大規模の作品だ。100年前の撮影現場のようだった。カメラはIMAXだけど」と語る通り、本作ではCGだけに頼らず、実在するロケーションにリアルなセットを組み上げて撮影が敢行された。
これまで最大の障害となっていたのが、カメラが発する大きな動作音だった。大音量ゆえに俳優のアップや静かな会話劇の撮影が困難を極めており、ペネロペ役のハサウェイも「初めてIMAXカメラで撮影した時“音が大きい!”と驚いた」と振り返り、テレマコス役のホランドも「あの動作音が現場に鳴り響くんだ。気が散るなと思ってたら“ブリンプ”が登場した」と語る。
ノーランはIMAX社へ「カメラの動作音を抑えて音声を同時録音できる装置を作ってくれたら、新作を全編IMAXカメラで撮る」と打診。IMAX社の技術陣により、カメラ全体をまるごと閉じ込めて駆動音を遮断する、超軽量なカーボン製の防音装置「ブリンプ」を備えた新世代IMAXカメラ(通称“ザ・キーリー”)が完成し、アクションのみならず繊細な会話劇も同じフォーマットで撮影することが可能になった。ただしブリンプを装着したカメラは約135kgで持ち運びや設置は困難を極めたという。6人の専任チームがどこへでも担ぎ込み、演技中に俳優同士が自然に互いの姿を確認できるよう鏡を設置する工夫も凝らして課題をクリアしていった。
撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマは「IMAXカメラは偽らない。この物語は間違いなくIMAXで伝えるべきだ。他の選択肢は考えられなかった」と語り、「嘘をつかないカメラで、とんでもない深みと解像度をもたらします」とその描写力への信頼を明かす。撮影はモロッコ、ギリシャ、イタリア、アイスランド、スコットランド、アメリカと世界6カ国におよぶロケーションで行われた。ノーランは「観客の皆さんはIMAXで鑑賞すれば、カメラに収めた映像をそのまま楽しむことができる。鮮明な映像を楽しみ、包み込まれるような没入型の体験もできるはずだ。大きなネガを用いて撮影したから、IMAXだけでなく、すべてのフォーマットでシャープな画質を堪能できる」とメッセージを寄せている。
なお、9月4日(金)から10日(木)まではIMAX先行上映が実施され、公開前日の9月10日には、IMAX、Dolby Cinema、MX4D、35mm、2D吹替の全5フォーマットが揃う「『オデュッセイア』TOKYOプレミア」も開催される。
10年に及ぶ帰還の旅の果てに、オデュッセウスはなにを見るのか?ノーランが長年熱望してきた映像体験に期待が高まる。
文/鈴木レイヤ
