入場者特典第3弾も効果絶大?『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が前週比137%の動員で、累計興収110億円を突破!
8月21日から8月23日までの全国映画動員ランキングが発表。3週連続で4度目のNo.1を獲得した『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』(公開中)を筆頭に、1位から10位までの顔ぶれが前週末と変わらない事態に。これは今年の4月第1週以来で、その際の当コラムでも触れた通り、通常は新作がぱたりと途絶える年末年始に起こる珍しい現象だ。
そもそも夏休みのような長期休暇シーズンは映画界にとって重要な書き入れ時であり、毎週それなりの注目タイトルが公開を迎えるもの。あらためて調べてみれば、こうした“新作なし”かつ圏外からの上位進出もない週末が8月に訪れるのは2015年8月第4週以来。『ジュラシック・ワールド』(15)が3週連続Vを達成するなど、かなり強力なタイトルが顔をそろえていた11年前と同様、今年の夏休みもハイレベルな戦いが続いているということなのかもしれない。
“興収100億円”到達の翌日に累計110億円を突破!異例の興行はまだまだ続く
そうしたなかで頭ひとつ抜けている『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』は、週末3日間で動員82万5800人、興収12億4200万円と、公開から1か月が経過したとは思えないほどの好成績をマーク。お盆休みまっただなかだった前週と比較してみると、動員は137%で興収は139%。これはやはり、土曜日から配布がスタートした入場者特典第3弾のプルバックカー「ごきげんセイレーン♪」が大きく貢献した結果といえるだろう。
なにはともあれ公開30日目となる土曜日に累計興収100億円の大台に到達し、日曜日までの公開31日間の累計成績では動員766万人&興収110億5000万円まで一気に増加。前週末の時点で累計興収が92億8000万円だったので、平日4日間での興収の上乗せは5億2800万円(1日平均1億3000万円強)。これは公開直後の最初の平日(7月27日〜7月30日)と比較すると半分以下であり、平常の作品でも充分好調と呼べる推移である。
ところがこの土日だけで、どんなに少なく見積もっても10億5000万円以上の興収を加算。入場者特典の新規配布がなかった公開2週目の週末3日間興収が10億7200万円(ただし映画サービスデーが含まれているため、単価はやや落ちる)だったので、それにも匹敵する成績をあげていることになる。しかも週末3日間の動員数で見ても、公開2週目末との対比は108%。この点からも、やはり入場者特典の有無こそが成績アップに明確に寄与していると捉えることができる。
そんななかで、9月5日(土)からは4DX版の上映がスタート。また、全国5都道府県の7劇場で9月11日(金)に「なんとかなれーッ!発声可能応援上映」の実施、9月23日(水)に自動制御ペンライト演出付き応援上映の実施が決定。特典というフィジカルなものではない“体験”としての新規戦略が、本作にどのような効果をもたらすのか。『映画ちいかわ』の興行は、なおさら先が読めない異例のものとなりそうだ。
