『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が歴史的快挙!北米歴代No. 1のオープニング週末興収を記録し、全世界興収もあっさり10億ドル突破
先週末(7月31日から8月2日まで)の北米興収ランキングは、映画興行の歴史が動く3日間であったといっても過言ではないだろう。ついに公開を迎えた『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(日本公開中)が、あの『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)が打ち立てたオープニング興収記録を塗り替え、圧巻のパフォーマンスでNo. 1デビューを飾った。
前回の当記事で速報として触れたように、公開前日の木曜日プレビューで史上最高の7200万ドルという興収をあげ、それを含めた初日興収で『エンドゲーム』超えが判明していた『スパイダーマンBND』。その初日興収は1億6984万3039ドルと、たった1日で北米における歴代興収ランキングの369位。2026年公開作ではトップ10に入るだけの興収を叩きだしたのである。
その段階で週末3日間興収の予測は3億3000万ドル。『エンドゲーム』が記録し、そう簡単に破られることはないと思われていた3億5711万5007ドルという数字にどこまで迫ることができるかと注目が集まり、日曜日に発表された速報値は3億5500万ドル。あと一歩届かなかったかと思いきや、月曜日に出された確定値で上方修正され、3億6009万1572ドル。オープニング興収の歴代最高値を記録し、この時点で北米歴代興収77位まで浮上することに。
これで歴代のオープニング興収トップ10(この10本だけが2億ドルを超えている)のうち、7本がマーベル作品ということになる。前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(22)もそのなかに含まれているが、2億6000万ドルのオープニング興収を記録したのち、2週目末で3分の1まで現象。最終的には累計興収8億ドルを突破しているとはいえ、やはり警戒すべきは、事前の期待値が高かった作品につきものである初動への偏りの大きさであろう。
『エンドゲーム』の場合、2週目末の成績はオープニング対比41.3%と、かなり踏みとどまったほうではあるが半減以上の大きな下落に見舞われていた。オープニングでかろうじて上回った『スパイダーマンBND』が最終興収でも『エンドゲーム』を抜くためには、2週目末の下落をできるだけ小さく抑える必要がある。それさえうまくいけば、北米歴代興収No. 1の座を11年守っている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)の背中が見えてくるはずだ。
週明け月曜日には、歴代の月曜興収として最高となる4706万4608ドルを記録し、累計興収4億ドルを突破。さらに8月6日の木曜日に累計興収5億ドルに達し、どちらも『エンドゲーム』より1日早いペースで推移している。また、全世界興収では公開6日目で10億ドルに達しており、こちらは初動の週末だけで達成している『エンドゲーム』にはさすがに敵わなかったが、それでも驚くべきペースである。
ところで『エンドゲーム』が公開された時の週末は、2位にランクインしていた『キャプテン・マーベル』(19)の興収はわずか830万ドルと、完全に『エンドゲーム』の独壇場だった。そのため、市場全体の総興収はかろうじて4億ドルを突破していたが、トップ10作品の合計興収は4億ドルに届かず。
しかしこの週末、2位にランクインしたクリストファー・ノーラン監督の『オデュッセイア』(9月11日日本公開)が3日間で5104万7820ドルという好成績を上げたこともあり、トップ10作品の合計興収は史上初めて4億ドルを突破。全体の総興収も4億3654万1828ドルと過去最高を記録する結果に。その立役者は当然、『スパイダーマンBND』と『オデュッセイア』の両方に出演しているトム・ホランドとゼンデイヤということになる。
文/久保田 和馬
