日本版声優・榎木淳弥が語る、スパイダーマンと歩んだ10年間。最新作は「“静かな熱さ”、という感じ」

日本版声優・榎木淳弥が語る、スパイダーマンと歩んだ10年間。最新作は「“静かな熱さ”、という感じ」

実写のスパイダーマンが約5年ぶりにスクリーンに戻ってくる!『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(公開中)はマーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)の最新作にして、トム・ホランド主演版シリーズの4作目。スパイダーマンことピーター・パーカーについての記憶が、人々から消された世界を舞台に、新たな物語へと踏みだすピーターを描く新章だ。大都会ニューヨークで孤独な日々をおくる彼が、どんな敵に立ち向かうのか、大いに気になるところだ。

ホランド演じるピーターが復帰するとなれば、日本語吹替版で同役を演じている人気声優、榎木淳弥ももちろん帰ってくる。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)でピーターの声を初めて担当して以来、10年にわたってスパイダーマンに命を吹き込み、またトム・ホランドの日本語の“声”としても活躍。そんな彼に、最新作の魅力やピーターを演じることの喜びについて語ってくれた。

「肉体が変化してからのピーターの声ははっきりと変わっています」

日本語吹替版でピーター・パーカーを演じ続けて10年、本作に込めた想いは?
日本語吹替版でピーター・パーカーを演じ続けて10年、本作に込めた想いは?撮影/杉映貴子

前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21)までは高校生だったピーターだが、4年を経た本作では立派な大人に。前作までは青春ドラマの要素が強かったが、ここからは大人のドラマともいえる。榎木も今回のピーターについて、「自分の現状をある程度受け入れている部分は大人になったと思います。かといって、年上の人と話す時は少年らしさみたいなものも見せるし、変化した部分と変化していない部分の両方があると思います」と、変化を分析。さらにドラマ面では、「世界から忘れられた存在になっている、というピーターの境遇の変化は大きいですね」と、これまでとの違いを語る。恋人だったMJ(ゼンデイヤ/真壁かずみ)や親友のネッド(ジェイコブ・バタロン/吉田ウーロン太)、かつてアベンジャーズの一員として共に戦ったハルクことブルース・バナー(マーク・ラファロ/宮内敦士)でさえ、ピーターの存在は記憶のなかに残されていないのだ。

ピーターとMJとの関係はいったいどうなる?
ピーターとMJとの関係はいったいどうなる?[c]2026 CPII. All Rights Reserved. [c]& TM 2026 MARVEL

MJやネッドと偶然の再会のほかにも、ピーターの肉体にはこれまでにはなかった異変が生じる。クモの遺伝子の主張が大きくなり、能力をコントロールできず、高層ビルの間を飛び回るスパイダースイングさえうまくできない事態になるのだ。ひたすら慌てるピーターの声の演技も、榎木はとても新鮮だったという。「アクション時は原語のセリフを聞き取るのが大変でしたが、基本的に肉体が変化してからのピーターの声ははっきりと変わっています。微妙に変化するより、わかりやすく変化したほうがこちらも切り替えやすいんです。なので、いままでのスパイダーマン役ではなかった声を出してみたりして、新鮮な楽しさを味わいました」。

パニッシャー/フランク・キャッスルが映画版スパイダーマンと初共演!
パニッシャー/フランク・キャッスルが映画版スパイダーマンと初共演![c]2026 CPII. All Rights Reserved. [c]& TM 2026 MARVEL


そもそもピーターは『シビル・ウォー』で初登場したころから、おしゃべりなキャラクターで、激しい戦闘の最中にもジョークを言ったりグチを吐いたりしていた。アクションの最中のセリフを演じるうえで苦労はないかと尋ねると、榎木は「それはありません」とキッパリ。ただ、アクションシーンではそれ以上に大変なことがあると続けて教えてくれた。「ピーターは殴ったり殴られたりと肉体的な場面が多いのですが、その際の息を吸ったり吐いたりする順番を把握するのは大変です。呼吸を動きに合わせないといけないので。だから演じていて呼吸が激しくなって、クラクラしてくることもあるんですよ(笑)」。

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