『Backrooms(原題)』に続けるか?北米で“YouTube出身監督”の発掘が加速!200万回再生を記録した短編ホラーが長編映画化へ

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『Backrooms(原題)』に続けるか?北米で“YouTube出身監督”の発掘が加速!200万回再生を記録した短編ホラーが長編映画化へ

YouTube上で配信された動画シリーズをケイン・パーソンズ監督自らが長編映画化した『Backrooms(原題)』(日本公開予定)に、コメディ系YouTuberからホラー映画界へ進出したカリー・バーカー監督の『オブセッション 災愛』(7月17日日本公開)。この2作品の興行的な大成功を受けて、いま北米ではインターネット発の新たなホラー作家を発掘する動きが急加速している。

【写真を見る】本国で大ヒットを記録している『Backrooms(原題)』
【写真を見る】本国で大ヒットを記録している『Backrooms(原題)』[c]Everett Collection/AFLO

そんな流れのなかでいち早く長編映画化が決定したのは、2014年にYouTubeとVimeoで配信公開され、累計再生回数200万回を記録した短編ホラー『Alone Time』。ニューヨークでの慌ただしい日々に疲れ、山へソロキャンプに出かけた女性。使い捨てカメラで美しい景色を撮影しながら穏やかな時間を過ごした彼女は、帰宅後に現像した写真のなかに身の毛もよだつような一枚が紛れ込んでいるのを発見する。

同作を手掛けたのは、2024年にブラムハウス・プロダクションズ製作で長編映画化された短編ホラー『Night Swim』(14)で共同監督を務めたロッド・ブラックハースト監督。長編デビュー作のゾンビホラー『アローン・イン・ザ・ゼット』(16)でトライベッカ映画祭観客賞を受賞、自身の短編ホラー『Babygirl』(22)を長編リメイクした『Dolly』(25)がシッチェス・カタロニア国際映画祭で好評を博すなど、すでにインディペンデント系ホラー映画界隈で頭角をあらわしている逸材だ。

「Deadline」の報道によると、現在ウィッチクラフト・モーション・ピクチャー・カンパニーとフィーバー・ドリームが共同で開発を進めている『Alone Time』の長編映画化では、引き続きブラックハースト監督がメガホンをとり、自ら製作も兼任。また『アローン・イン・ザ・ゼット』や『Dolly』でもブラックハースト監督とタッグを組んできたプロデューサーのノア・ラングも製作に名を連ねるとのこと。

長編版の公式あらすじも発表されており、「破綻寸前の人間関係や悪化する家庭環境、心の傷から逃れるため、親友と共にアディロンダック山脈の奥深くへキャンプ旅行に出かけるアン。しかし友人は謎の失踪を遂げ、アンは森のなかで何者かに付きまとわれていると確信する。断片的な記憶と矛盾する現実、そして隠された真実によって、アンは自身の心の奥底に潜む脅威と直面せざるを得なくなる」と、短編版からさらに踏み込んだ物語が展開する模様。

昨年製作された『Dolly』も、ブラックハースト監督自身の短編ホラーを長編化した一本
昨年製作された『Dolly』も、ブラックハースト監督自身の短編ホラーを長編化した一本[c]Everett Collection/AFLO

ブラックハースト監督は長編化の決定にあたり、「『Alone TIme』は10年以上も私の心に静かに寄り添ってきた作品。孤独と人生の重圧を描く短編映画から始まったこの作品は、いま、これまで以上に意味のあるものになっていると感じています。長編映画となることで、このテーマをより壮大に、より心理的に揺さぶるものとして探求することができるでしょう」と意欲たっぷりのコメントを寄せている。なお、キャスト情報や撮影開始時期、公開時期などはまだ明らかになっていない。

冒頭で挙げたパーソンズやバーカー以外にも、『ブリング・ハー・バック』(7月10日日本公開)のフィリッポウ兄弟や、サム・ライミとジョーダン・ピールのプロデュースで短編ホラー『Portrait of God』の長編化に挑むことが決まっているディラン・クラークなど、近年増加の一途をたどる“YouTube出身のホラー作家”。今後ますます増加していくこと間違いなしのホラー映画界の新トレンドに注目しつつ、YouTube上にあるさまざまな短編のなかから誰よりも先に新たな才能を探してみるのも一興だろう。


文/久保田 和馬

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