マイケル・ジャクソンを陰で支え続けたボディガード、ビル・ブレイとは?『Michael/マイケル』新場面写真も
伝説の“キング・オブ・ポップ”、マイケル・ジャクソンの軌跡を描く映画『Michael/マイケル』が6月12日(金)より公開される。このたび、マイケルを陰で支えた“知られざる重要人物”ビル・ブレイのキャラクターをクローズアップ。あわせて新場面写真2点も解禁された。
日本公開に先駆け、4月24日より北米と82の地域で公開初日を迎え、全世界合計で2億1740万ドルを叩き出し、大ヒット映画『オッペンハイマー』(23)を超え、伝記映画史上歴代No.1となるオープニング成績を記録した。その後、公開3週目にして早くも『ボヘミアン・ラプソディ』(18)の北米興収を超え、4週目には『プラダを着た悪魔2』(公開中)を抑え、興収ランキング1位に返り咲いた。現在、全世界累計で7億ドルを超える大ヒットとなっている。
本作で描かれるのは、父の支配と自身のビジョンの狭間で揺れながら名曲を生み出していく、若き日のマイケルの“創造の瞬間”、そしてその才能ゆえの孤独に苦悩するひとりの人間としての姿だ。主演にはマイケルの実の甥であるジャファー・ジャクソンが抜擢され、幼少期をジュリアーノ・ヴァルディが演じるほか、父ジョセフ役にコールマン・ドミンゴ、母キャサリン役にニア・ロング。加えて音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズ役をケンドリック・サンプソン、弁護士ジョン・ブランカ役をマイルズ・テラーが演じるなど、実力派キャストが集結。監督を務めるのは、『トレーニング デイ』(01)や「イコライザー」シリーズなどで知られるアントワーン・フークア。製作には『ボヘミアン・ラプソディ』を手掛けたグレアム・キングが名を連ねている。
そんな本作で、マイケルの人生を語るうえで欠かせない重要人物として描かれるのが、彼の長年のボディーガード、ビル・ブレイ(ケイリン・ダレル・ジョーンズ)だ。熱狂的なマイケルのファンであれば、その名前に馴染みがある人もいるかもしれない。彼は、マイケルが「ジャクソン5」として活動する幼少期のころから、世界的スターへと駆け上がっていくマイケルのすぐそばに寄り添い、長年にわたり彼を支え続けた実在の人物。「今夜はビート・イット」や「スムース・クリミナル」などのマイケルのMVにエキストラとして何度か登場もしている。劇中では、父ジョセフとの確執や、世界的スターとしての重圧に苦しむマイケルを静かに見守り、時に相談相手として、時に父親代わりのような存在として、陰からマイケルを支える、よき理解者として描かれる。
実際のビル・ブレイは、ロサンゼルス市警察(LAPD)出身で、1970年代初頭からジャクソン5の警護を担当。ツアーや移動にも常に同行し、安全管理だけでなく、体調面やビジネス面でもマイケルを支えていたと言われている。マイケル自身も自伝「ムーンウォーク」のなかで、ビルについて「彼なしの人生は考えられない」と綴っており、その深い信頼関係がうかがえる。また、1990年代初頭には、マイケルがビルへ宛てた手紙のなかで、「父親になってくれてありがとう」と感謝を伝えていたことも海外メディアで報じられた。ビルは2005年に80歳で死去。訃報が伝えられた際には、マイケル本人も深い悲しみを表明したという。海外報道では、ビルの妻が「マイケルとビルは本当の親子のようだった」と語っており、幼いころのマイケルがステージを終えるたび、ビルの胸に飛び込んでいたというエピソードも紹介された。
ビル役を演じるのは、ドラマ「メディア王 ~華麗なる一族~」や「ベター・コール・ソウル」などへの出演でも知られる俳優ケイリン・ダレル・ジョーンズ。ジョーンズはビルという人物について、「彼は多くを語る人ではない。でも、いつもそこにいるんだ」とコメント。続けて、「彼はマイケルが本当の意味で自分らしくいられる数少ない相手の1人だった。同時に、心から守られていると感じられる存在でもあった」と語り、2人の間に築かれていた特別な絆を明かしている。
また、マイケル役を演じたジャファー・ジャクソンについても、「非現実的という言葉だけでは足りないよ。アクションからカットまで、彼はマイケルなんだ」と絶賛。撮影現場では、実際のマイケルとビルの関係性を思わせるような自然な信頼関係が築かれていたという。さらに、ジョーンズはベルリンで開催された本作のプレミアに、「スリラー」のミュージックビデオに登場する女性をオマージュした衣装で登場。細部にまでマイケルへのリスペクトを込めた装いも、ファンの間で話題を呼んだ。
世界的スーパースター、マイケル・ジャクソンの栄光と孤独を描き出す映画『Michael/マイケル』。伝説の裏で彼を支え続けたキーマン、ビル・ブレイとの関係性にも注目しながら、マイケルの素顔に迫る濃密な人間ドラマを、ぜひ劇場で目撃していただきたい。
文/山崎伸子
