山下智久演じる永瀬はどう変わった?映画『正直不動産』をより楽しむためにキャラクターの魅力をおさらい!
“ライアー永瀬”を作ったクセ者が集うミネルヴァ不動産
個性豊かな登坂不動産の面々に幾度となく立ち塞がるのが、鵤聖人(高橋克典)率いるミネルヴァ不動産だ。
契約のためなら違法すれすれの手段も辞さないあくどい不動産屋で、そのやり方に疑問を抱きつつも、一人息子を養うためにモラルとの間で葛藤しながら信念を貫く花澤涼子(倉科カナ)や、誰にも壁を作らない“正直すぎる”新人、雪野遥香(見上愛)などクセ者ばかり。
そのなかでもエースとして君臨するのが、「正直不動産スペシャル」から登場した神木涼真(ディーン・フジオカ)。登坂不動産の元社員で、嘘も厭わない悪魔的な営業スタイルを永瀬に仕込んだ師匠。気合いの入った時に華麗なタップを踏むという変わり者だ。
もともと営業成績は芳しくなかった神木は「1位になること」を息子と約束した矢先に交通事故で妻子を亡くした過去を持ち、タップダンスも息子に教えるために習っていたという悲劇の男。スピンオフの「正直不動産ミネルヴァSPECIAL」でも妻子への愛惜が語られるなど、徐々に血の通った人間として描かれていった。
積み重ねてきた“正直”が試される映画『正直不動産』
そんな個性豊かなキャラクターたちが続投する映画『正直不動産』では、顧客が巻き込まれた海外の不動産投資詐欺をはじめ、ミネルヴァによる悪質な地上げなど、様々な困難に永瀬たちが立ち向かっていく。
“ライアー永瀬”時代に仲介した売れないミュージシャン、山口ヒロト(岩崎大昇/KEY TO LIT)の賃貸トラブルに、彼の幼なじみである月下が奔走。一方の永瀬は、桐山が故郷のけやきの市で主導する、東京ドーム4個分に相当する約6万坪の土地をめぐる大規模開発計画に巻き込まれてしまう。
なかなかうまく進まず、神木の影もチラつく計画に友人として協力しようとするも、桐山に「甘い考え」と一蹴され、登坂社長からは「関わるなら覚悟を決めろ」と進退を迫られる永瀬は、葛藤しながらも正直さを武器に人々の心を動かしていく。
永瀬の正直さをはじめ、桐山の秘められた過去など、ドラマシリーズで積み上げられていったキャラクターの魅力が花開き、物語に深みをもたらしている映画『正直不動産』。基本的な説明が入るなど、ドラマを観ていなくても楽しめる親切設計になっているので、ぜひ劇場に足を運んでみてほしい。
文/サンクレイオ翼
※岩崎大昇の「崎」は正しくは「たつさき」
