プラダにシャネル、エルメスまで…ハイブランドが炸裂する『プラダを着た悪魔』のファッションを振り返る!
キャラクターに変化をもたらす続編のファッションのポイントとは?
そんなミランダとアンディの再会を、フランケル監督が再び描く続編『プラダを着た悪魔2』。報道記者として活躍していたアンディは、ミランダとナイジェルが「ランウェイ」存続の危機に陥っていることを知り、特集エディターとして雑誌にカムバック。いまやラグジュアリーブランドの幹部で、存続の鍵を握る元同僚のエミリー(エミリー・ブラント)とも再会を果たすと、それぞれの夢と野望が交錯するなか事態は思わぬ方向へと展開していく。
前作では衣装アシスタントを務め、ドラマ「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章」も手掛けるフィールドの愛弟子モリー・ロジャースが今作の衣装を引き継いでいる。
「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章」では、主人公キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)にJW アンダーソン(JW Anderson)の鳩のクラッチバッグを持たせると、アイテムは爆発的な人気を獲得するなど、トレンドを生みだしてきたモリー。しかし今作では、流行り廃りに囚われないタイムレスなアイテムに重きを置いたそう。
前作では“変身”が一つのテーマだったアンディのファッションは、今作ではビジネス街の代名詞といえるピンストライプ柄のジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)のセットアップに代表されるように、自信に満ちつつ実践的なスタイルにチェンジ。
また、前作では大ぶりのファーのコートなどいかにも権威といった出立ちだったミランダも、そういったパワハラ上司的側面がファッションでは抑えられている印象。ランバン(LANVIN)のトレンチコートなど長年ファッション業界のトップに君臨し続ける大物ならではのエレガントさは貫きつつも、より時代に迎合したミニマルな装いが新鮮だ。
さらにディオール(Dior)の幹部となったエミリーはディオールを纏うなど、ファッションがキャラクターのバックグラウンドを物語っている『プラダを着た悪魔』。ハイブランドの華やかなルックはもちろん、服装の意味も考えながら観るとより作品を楽しめるはずだ。
文/サンクレイオ翼
