『プラダを着た悪魔』アク強めのアシスタント役はハリウッドでも大出世!エミリー・ブラントのカメレオン俳優ぶり
アクション、ファミリードラマ、名作リメイク…。さらなる表現領域へ!
相次ぐ賞レースへの登場で一躍トップスターの仲間入りを果たしたブラントは、その後もフィリップ・K・ディックの短編小説を映画化した『アジャストメント』(11)でマット・デイモン扮する政治家と恋に落ちる“運命の女性”を演じたり、ユアン・マクレガーとの共演作『砂漠でサーモン・フィッシング』(11)でイギリスの国家プロジェクトに関わるコンサルタントを好演したりと世界を股にかけて活躍。
女優として大きな転機となったのが、桜坂洋によるSFライトノベルをトム・クルーズ主演で実写化した『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14)である。
クルーズが謎の生命体との戦争に従事することになった広報担当の将校を演じ、 “死ぬたびに同じ日を繰り返す”ループに囚われながら戦いのノウハウを蓄積していくことで、人類の逆転を目指す姿が描かれる本作。ブラントは“戦場の女神”と呼ばれる最強兵士を演じ、これまでのイメージを覆し、アクション女優としてのイメージも強く印象づけている。
さらに、夫であるジョン・クラシンスキーが監督&脚本を手がけたサバイバルホラー『クワイエット・プレイス』(18)では、音に反応する怪物が支配する世界を舞台に、“音を立てられない”制約のなか出産を迎える母親という難役にトライ。彼女が“極限の恐怖”と“母としての強さ”を体現したこの作品は世界で熱狂的に迎えられ、2021年には続編『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』も公開されている。
その一方、1954年に公開されたディズニーの名作映画の20年後を描いた『メリー・ポピンズ リターンズ』(18)では、奇跡と幸せをもたらす魔法使いに。メガホンをとったロブ・マーシャル監督に「エミリー以外で映画化するつもりはない」と出演を熱望されたブラントは、この大役で歌とダンスを軽やかに披露。往年の名女優ジュリー・アンドリュースが確立したクラシックなキャラクターに新たな息吹を吹き込んだ。
