昨年、映画ファンから大好評を集めたTOHOシネマズの「アニバーサリーキャンペーン」が2026年もスタート。劇場オープンから5年単位で周年を迎えるTOHOシネマズ15劇場限定で、毎月14日(トウ<10>フォー<4>)の日に1300円で映画が観られるTOHOシネマズデイが復活するなど、おトクなキャンペーンやワクワクする企画が、これから年末まで随時開催予定となっている。
それにあわせてMOVIE WALKER PRESSでは、全6回の不定期連載でお送りする本コラムにて、各劇場のオープン当時の社会の動きや映画界のトレンドなどを振り返りつつ、スタッフの声をもとに、それぞれの劇場の特色や魅力などを紹介。記念すべき第1回は、今年でオープン「5周年」を迎える劇場にスポットライトを当てていこう。
日本アニメの好調と洋画の停滞…コロナ禍の2021年をプレイバック
「5周年」を迎える「TOHOシネマズ セブンパーク天美」がオープンした2021年は、まさにコロナ禍のまっただなか。2020年の初頭から世界中で猛威をふるった新型コロナウイルス感染症は、2021年に入ってからも収束の目処が立たず、ワクチン接種がスタートしたものの新たな変異株も次々と発見され、同年9月には国内の累計感染者数が150万人を突破。そんななか、延期となっていた東京2020オリンピックが無観客で開催され、世論を二分する事態に発展。先の見通せない不安な日々が続いていた。
映画界でもコロナ禍の影響は甚大だった。世界中の多くのスタジオが制作の中断を余儀なくされたことによって、ハリウッドのメジャータイトルを中心に公開延期となる作品が続出。日本国内で1年間に公開される映画の本数は9年ぶりに1000本を下回り、年間興行収入に占める洋画のシェアは1955年の統計開始以来で最低の20.7%を記録。現在も続いている“洋画不況”が本格化した年といっても過言ではないだろう。
その一方で、前年秋に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)は年を跨いで歴史的なメガヒット。3月には「エヴァンゲリオン」シリーズの完結編となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(21)、7月には細田守監督の『竜とそばかすの姫』(21)が大ヒットとなるなど日本のアニメ映画は軒並み活況。実写作品でも『花束みたいな恋をした』(21)や『東京リベンジャーズ』(21)がヒットしたほか、翌年のアカデミー賞で日本映画初の作品賞ノミネートを果たす『ドライブ・マイ・カー』(21)が公開されたのもこの年だった。
また、コロナ禍といえば、“密”を避けるために国内のほとんどの劇場で座席の間引き販売を行っていたことも象徴的な出来事の1つ。 “映画体験”のかたちが劇的に変化していくなかで、映画館ではラージフォーマット上映がトレンドに。映画館が“映画を観る場所”から、映画を通して“特別な体験を味わう場所”へとシフトすることとなった。

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