新解釈『嵐が丘』にもハマる劇画的風格!『フランケンシュタイン』も高評価のジェイコブ・エロルディから目が離せない
ティモシー・シャラメにも通じながら、異なる成長を見せるジェイコブ・エロルディから目が離せない!
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(17)の端役で映画デビューを果たして、かれこれ9年。その間に訪れた最大のエポックは、フェネル監督と最初にコラボした『Saltburn』(23)ではないかと、個人的に思っている。
学生時代に何度も手を通したことがあるはずのラガーシャツを粋に羽織り、左眉毛にピアスを開け、バリー・コーガンが演じる主人公が隠し持つ黒い野望を無意識に刺激してしまうお坊っちゃま役。あれは自分の個性を熟知したうえでそれを役に活かせる才能の持ち主であることの証だ。
くぐもった声、深い眉間の奥から眩しそうに相手を見つめる瞳、真ん中が二つに割れた顎、そして、一瞬にして周囲の空気を洗浄してしまうような抜群の透明感。かつてティモシー・シャラメが通過してきた世界を荒々しく再定義して、異なる成長過程を見せているジェイコブ・エロルディからしばらく目が離せない。
文/清藤秀人
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