『レンタル・ファミリー』で俳優デビューを果たしたゴーマン シャノン 眞陽をインタビュー!HIKARI監督と深めた役作り「美亜の孤独を想像するのは難しかった」
『ザ・ホエール』(22)でアカデミー賞主演男優賞に輝いたブレンダン・フレイザーが、いよいよ公開を迎えた映画『レンタル・ファミリー』で全編日本ロケに挑んだ。監督は『37セカンズ』(20)やドラマ「BEEF/ビーフ」のHIKARIが務め、落ちぶれたアメリカ人俳優のフィリップが、東京で“他人の家族を演じる”という仕事に就き、依頼人たちの人生に関わってゆく物語だ。
「SHOGUN 将軍」の平岳大、「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」の山本真理、日本の名優・柄本明らと共にフレイザーと共演したのが、本作で俳優デビューを果たしたゴーマン シャノン 眞陽。フィリップが“父親”に扮することになる少女、美亜役を演じた。
本作で映画祭に参加するためアメリカやイギリスを飛び回り、撮影地である日本に戻ってきたシャノン。各地に連れて行ったというペガサスのぬいぐるみを抱きながら、MOVIE WALKER PRESSのインタビューに応じてくれた。
「アメリカやロンドンに行ったのは人生初でした。レッドカーペットを歩くのは緊張しましたけど、とっても楽しかったです」と笑顔を浮かべる。11歳の新人俳優とは思えないほどの堂々とした様子で、出演のきっかけから撮影の思い出、今後の夢までを語ってくれた。
「学校の課題をしているみたいでドキドキした」
シャノンが『レンタル・ファミリー』に出演することになったきっかけは、7歳で入所した子役事務所からオーディションの存在を知らされたことだった。「話を聞いて、とにかく『やりたい!』と思いました。9歳のハーフの女の子で、日本語と英語を両方話す役だから、『私、できる!』って」。
オーディションではHIKARI監督と対面し、劇中のシーンを実際に演じたほか、得意の歌も歌った。ところが、結果の連絡は1か月ほど来なかったという。あとから聞けば、2023年にハリウッドで起こった全米脚本家組合(SAG-AFTRA)のストライキの影響があったそうだ。
「もうダメかと思いましたが、最後は2人くらいしか残っていなかったし、私も全力を出したので『ダメでも仕方ないかな』と。そしたらある日、いきなり合格の電話がかかってきて。最初は信じられなかったんですが、本当だと知って涙が出ました。家族みんなで大興奮でした」。
タイトルの『レンタル・ファミリー』とは、文字通り“家族がわり”をレンタルできるサービス。シャノンはその実態をなかなかイメージできなかったというが、脚本を読み、自分自身でも調べてみたそう。「学校の課題をしているみたいでドキドキした」という。
シャノン演じる美亜のため、フィリップは“外国人の父親”として登場する。シングルマザーである母親の瞳(篠崎しの)は、娘の入学試験のため「レンタルファミリー社」に父親役の派遣を依頼したのだ。ところが、幼いころに父親から捨てられたと考えている美亜はフィリップに心を開かない。仕事が忙しい母親とも、なかなか一緒に過ごす時間を持てずにいる。
「美亜と私はあまり似ていません。私は4人きょうだいの末っ子なので、家に帰ると必ず誰かがいました。だけど、美亜は放課後に家へ帰ったあと、お母さんが帰ってくる夜遅くまで一人ぼっち。寂しくても、そのことを誰かに言えないんです」。
小さいころのシャノンは「怖がりの寂しがり屋」だったそうだ。「一人でいるのが苦手で、親がトイレに行くだけでも『どこ行くの?』と聞いていたし、部屋が暗くなるとお化けが出そうで、『電気消さないで!』って言っていたんです」と笑う。
「美亜の寂しさを100としたら、私の寂しさは5くらい。20倍にしたら美亜になるのかなと思いますが、その孤独を想像するのは難しかったです」。
