ティモシー・シャラメが語る“マーティ”との共通点とは?『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』インタビューテキストが公開
3月13日(金)より日本公開される、ティモシー・シャラメ主演作『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』。このたび、本作よりシャラメのインタビューテキストと、メイキング写真が到着した。
1950年代のニューヨークを舞台に、卓球の世界チャンピオンになって人生一発逆転を狙う野心家の男を描く本作。実在の卓球選手、マーティ・リーズマンの人生に着想を得て、嘘つきで女たらしで自己中な“最低男”、マーティ・マウザーの最高のロマンを描いていく。卓球の腕前はピカイチのマーティは、親戚の靴屋で働きながら、平凡な生活から脱却すべく、卓球の世界選手権へ挑戦。ロンドンで日本選手に敗れたマーティは、次回日本で行われる世界選手権へ参加し、雪辱を果たすため、ありとあらゆる方法で資金を稼ごうとする。
主人公マーティをシャラメが演じるほか、6年ぶりのスクリーン復帰となるグウィネス・パルトロウ、タイラー・ザ・クリエイター、オデッサ・アザイオン、ケビン・オレアリーが共演。さらに、本作は日本でも撮影がおこなわれており、マーティの最高のライバルとなる日本人選手エンドウとして、東京2025デフリンピック卓球日本代表、川口功人が出演している。
今回、シャラメのインタビューテキストが到着。本作を「本当に誇りに思えるプロジェクト」、「最初に脚本をもらったとき、とにかく興奮しました。ジョシュとずっと仕事がしたかったんだ。『アンカット・ダイヤモンド』や『グッド・タイム』(17)が大好きなんです」とコメントしている。主人公のマーティは、ニューヨークにある叔父の靴屋で働く若者。卓球のチャンピオンになって人生一発逆転しようと、ルックス、トーク、そして卓球と持てるものをすべて利用して世界選手権に参加しようとする最高な“サイテー男”だ。「マーティは嫌なやつだし、自己中心的だし、時には反感を買う。ジョシュが最初に教えてくれたのは“ジャッジするな”ということでした。マーティの視点に立て、と」と演じるうえでサフディ監督からアドバイスをもらったことを振り返っている。
ボブ・ディランやポール・アトレイデスなど、複雑な性格で必ずしも好かれるわけではない役柄も演じてきたシャラメ。「人生は混沌としているものだから、映画でも、リアルな人間、リアルな生活を描きたい」と話しているが、そういった意味では、本作のマーティはシャラメにとって“ギフト”のような役柄だったという。「いろんな人に好かれるように描かれた人物は演じたくないと思っている僕にとって、道徳的に曖昧なキャラクターはギフトのよう。マーティは、大きな夢を持っていて、努力家で、自分の信念を貫く男。ただ、周囲の人々にはあまり気を配らず、目的のためなら倫理的にも身体的にも線を越えることを厭いません。めちゃくちゃで、人間的で、リアルなんです。夢を信じてる。でも同時に自分の利益しか見えてない瞬間もある」とコメント。
マーティについて「精神的にはこれまでの役のなかでいちばん自分に近い」と話すシャラメ。「僕自身、若くして俳優を目指していたとき、周りに鼻で笑われたこともあった。だから“自分の背中を自分で守らなきゃいけない”って感覚はすごく分かったんです」と、50年代アメリカで人気がなく虐げられていたスポーツだった卓球で、馬鹿にされながらも人生を変えようともがくマーティの姿に、俳優という夢を追いかけ続けてきたシャラメの魂が共鳴したことを明かしている。
マーティとシャラメ、同じニューヨークで生まれ育ったからこそ共感できる部分もあったそうで「僕にとって卓球はメタファーだった。俳優業とか、ヒップホップとか、子どもの頃に夢中になったもの全部と同じ。ニューヨークで育つと、自分の“なにか”がアイデンティティになる。それが世界なんんです。マーティにとっては卓球がそれだったんだ。この作品は夢を追う物語。僕はそれを全力で表現したい」と語っている。マーティと深く共鳴したシャラメの演技は圧巻の仕上がりになっていて、先日シャラメとQ&Aに登壇したベン・アフレックからは「30年にひとり現れるような素晴らしい俳優がいる。君はそのひとりだと思う。磁力があって、才能があって、勇気がある」と称賛の言葉が贈られた。
ティモシー・シャラメが全身全霊で挑んだ、“最低で最高な男”はどのように世界を魅了するのだろうか?本作の続報に今後も注目していきたい。
文/鈴木レイヤ
