『レンタル・ファミリー』ブレンダン・フレイザーと柄本明が仲良くお好み焼きを囲む本編映像

『レンタル・ファミリー』ブレンダン・フレイザーと柄本明が仲良くお好み焼きを囲む本編映像

映画『ザ・ホエール』(22)で第95回アカデミー賞主演男優賞に輝いたオスカー俳優、ブレンダン・フレイザー主演の映画『レンタル・ファミリー』が2月27日(金)に公開される。このたび、本作よりフレイザーと柄本明、日米の名優が奏でる、温かな絆を捉えた本編映像が解禁となった。

【写真を見る】ブレンダン・フレイザーと柄本明が奏でる、温かな絆をとらえた本編映像が解禁
【写真を見る】ブレンダン・フレイザーと柄本明が奏でる、温かな絆をとらえた本編映像が解禁[c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

監督を務めるのは、長編デビュー作『37セカンズ』(19)でベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で注目を集め、「Beef/ビーフ」、「TOKYO VICE」などの話題作を手掛けてきたアメリカをベースに活躍する日本人監督のHIKARI。第50回トロント国際映画祭では、いま最も注目されるクリエーターに贈られるEmerging Talent Awardも受賞し、名実ともに世界が注目する映画監督に名を連ねたHIKARI監督が、長編2作目でサーチライト・ピクチャーズとタッグを組み、日本を舞台にしたオリジナル作品を世界に送りだす。共演には、エミー賞ノミネート俳優の平岳大、山本真理、新鋭のゴーマン シャノン 眞陽、そして名優、柄本が名を連ね、日本を舞台にした心震える感動のドラマを世界に届ける。

本作で柄本が演じるのは、一世を風靡したものの、世間から忘れられつつあるかつての名優、長谷川喜久雄。喜久雄の娘は、老いた父に寄り添う相手としてフィリップ(フレイザー)を雇う。かつてのスターを取材する記者を装い、喜久雄の傍らに立つことになったフィリップだが、共に時間を過ごすうちに、2人の間には嘘を越えた奇妙で深い友情が芽生えはじめる。しだいに、2人は食事や会話を重ねるなかで、互いの孤独に寄り添うような深い絆を育んでいく。不器用ながらも互いを思いやり、年齢や文化の壁を越えて魂が呼応し合うような2人のかけあいに注目だ。

フレイザーは、柄本との共演に深い感銘を受け、「25年ほど前にイアン・マッケランと共演した時のことを思い出した。イギリスにはイアン・マッケランがいて、日本には柄本明がいる」と最大級の賛辞を贈っている。ブレンダンは柄本のなかに、実績に裏打ちされた風格だけでなく、茶目っ気のあるユーモアやマイケル・ケインらにも共通する、一つひとつの仕事に感謝し役を全うする「働く俳優」としての謙虚さを見出したという。柄本もまた、「撮影時は具体的な相談をしたことはなかったんですが、ブレンダンの顔を見ると自然にお芝居が出てくるんです」と語り、言葉の壁を越えた名優同士ならではの信頼関係をうかがわせている。

今回、ブレンダンは日本語、柄本は英語で語らう名シーンを収めた本編映像が解禁となった。映しだされているのはフィリップと喜久雄がお好み焼きを囲み、心を通わせる温かい名シーン。鉄板の上ではじけるソースの香ばしい音と立ち上る湯気、そんな日本の日常風景のなかで、喜久雄は手際よくお好み焼きを仕上げると、「天国の味わいだ」とユーモアあふれる英語でフィリップに語りかける。食事を楽しみながら、いつしか互いの「娘」の話題へ。フィリップが「娘と仲良くありたい」と、不器用ながらも切実な父親としての本音を漏らす場面で、彼が胸に抱いているのは、仕事を通じて“偽の父親”を演じている少女、美亜(ゴーマン)への想いだ。私立校の入学審査のために雇われ、当初は「ビジネス」として父親役を演じていたはずのフィリップだったが、共に時間を過ごすうちに、孤独な彼女との間には演技を超えた本物の絆が芽生えはじめていた。演技と現実の狭間で揺れながらも、一人の「父親」として彼女を支えたいと願うフィリップの葛藤が、その短い一言に重く響く。そんな彼に対し、喜久雄は「小さい頃は、なるべく近くにいてあげなさい」と、静かに、人生の重みを感じさせる言葉でアドバイスを送る。立場は違えど、不器用な愛を抱える二人が「父親」として深く共鳴し合うこの瞬間は、本作を象徴する珠玉のシーンといえる。

現在77歳、日本映画界の至宝、柄本にとって、これほど多くの英語セリフをこなすのはキャリア初の挑戦だった。柄本はオフタイムの大半をセリフ指導スタッフとのリハーサルに費やし、一言一句のニュアンスを完璧に自らのものにしようと心血を注いだという。その徹底した役作りが、喜久雄というキャラクターに圧倒的な実在感と愛嬌を与えている。柄本は撮影を振り返り、「僕は英語を喋れないし、ブレンダンさんは日本語を喋れない。そういう意味ではブレンダンさんと共闘できたと思います」と語っており、異なる言語の壁を越えて役に向き合った二人の現場の姿勢がうかがえる。


嘘から始まった二人の旅が、最後にたどり着く「本物の絆」とは?笑いと涙が交錯し、現代を生きるすべての人に寄り添う感動作に期待が高まる。

文/鈴木レイヤ

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