『28年後...』金髪男ジミーだけじゃなかった!『罪人たち』『マネーモンスター』での怪演も光るジャック・オコンネルのギラつき

『28年後...』金髪男ジミーだけじゃなかった!『罪人たち』『マネーモンスター』での怪演も光るジャック・オコンネルのギラつき

『マネーモンスター』『罪人たち』で見せた強烈な存在感

ハリウッドに飛んだ頃の彼の作品のなかで、最もギラついた個性が生きたのはジョージ・クルーニーやジュリア・ロバーツと共演した『マネーモンスター』(16)だ。クルーニーは人気株式投資番組の司会者で、ロバーツはその番組の敏腕プロデューサー。そしてオコンネルが演じたのは、この番組を信じて株を買い大損した腹いせに、銃を持ってスタジオに乗り込み、司会者を人質にとって生放送を続けさせる男だ。本作の緊張感は、彼が牽引していると言っても過言ではない。

『マネーモンスター』の緊張感はオコンネルが担っていた
『マネーモンスター』の緊張感はオコンネルが担っていた[c]Everett Collection/AFLO

このあと、『ナチス第三の男』(17)や『セバーグ』(19)、『フェラーリ』(23)などで役の幅を広げていったオコンネルが、久々に強烈な個性を発揮したのが『罪人たち』。1930年代のアメリカ南部を舞台に、黒人たちのモグリ酒場に現われた旅のアイルランド系白人の男を演じている。しかしその正体は、吸血鬼だった!というトンデモ展開だが、酒場の人々をジワジワと苦しめていくこのキャラを演じたオコンネルの怪演は不気味というしかない。

【写真を見る】実は正体が吸血鬼のアイルランド系白人を怪演し、強烈な個性を発揮した『罪人たち』
【写真を見る】実は正体が吸血鬼のアイルランド系白人を怪演し、強烈な個性を発揮した『罪人たち』[c]Everett Collection/AFLO

仲間に暴力を強いるクレイジーな教祖様を怪演する『28年後... 白骨の神殿』

そして注目の新作『28年後... 白骨の神殿』。『28日後...』(02)に始まったゾンビパニック映画シリーズの第4作で、前作『28年後...』(25)においてオコンネルは次回予告的にラストシーンですでに姿を見せていたが、本作でその正体が明らかになる。

『28年後... 白骨の神殿』の金髪男ことジミー・クリスタルを演じたジャック・オコンネルに注目!
『28年後... 白骨の神殿』の金髪男ことジミー・クリスタルを演じたジャック・オコンネルに注目!

パニック後の終末世界で、若者たちからなるカルト教団を率いている金髪男ジミー。邪神を崇拝し、“強い者だけが生き残る”という教義の下、信者に新参者との殺し合いを強いる、クレイジーな教祖様だ。

本作のおもしろいところは、もはやゾンビがさほど恐ろしくはなく、むしろ荒廃した地上では心まで荒れてしまった人間のほうが恐ろしいという着眼点。狂った世界で狂気に憑かれたジミーは、まさにその象徴だ。それを支えるのがオコンネルのギラついた怪演であることは言うまでもない。

まったく異なる思想を持ったジミーとケルソンが邂逅する(『28年後... 白骨の神殿』)
まったく異なる思想を持ったジミーとケルソンが邂逅する(『28年後... 白骨の神殿』)


今後のジャック・オコンネルは、すでにハリウッド版「ゴジラ」シリーズ最新作への出演を終えており、現在はポストプロダクション作業中とのこと。どんな役かは現時点では不明だが、こうなると彼のギラ演技を期待してしまう。まずは『28年後... 白骨の神殿』のチェックをお忘れなく!

文/相馬学

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