『PROJECT Y』と合わせて観たい!「エマ」『地獄でも大丈夫』など女性バディの関係性が魅力的な映画&ドラマ

コラム

『PROJECT Y』と合わせて観たい!「エマ」『地獄でも大丈夫』など女性バディの関係性が魅力的な映画&ドラマ

ドラマ「わかっていても」、「マイネーム: 偽りと復讐」のハン・ソヒと、「ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え」のチョン・ジョンソがタッグを組み、どん底から這い上がろうとする女性たちが命懸けの奮闘を見せる『PROJECT Y』(公開中)。韓国でも珍しい、ハードボイルドな女性ツートップ映画の公開を前に、女性バディの関係性が光る作品を見ていこう。

スター女優たちが共演し女性たちの連帯で魅せる『密輸 1970』

切れ者&責任感の強い2人の海女が一攫千金のため密輸ビジネスに身を投じる(『密輸 1970』、Blu-ray&DVDセル&レンタル好評リリース中)
切れ者&責任感の強い2人の海女が一攫千金のため密輸ビジネスに身を投じる(『密輸 1970』、Blu-ray&DVDセル&レンタル好評リリース中)[c] 2023 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K. All Rights Reserved.

幼いころから苦楽を共にしてきた女性たちが、自分たちを搾取してきたボスの隠し資金を奪おうとする『PROJECT Y』を観て最初に思いだすのは、1970年代を舞台にした『密輸 1970』(23)。架空の港町に集まったクセのある人物たちが、海底に沈められた密輸品を巡って軽快な駆け引きを繰り広げるこの映画では、男性たちの下で働いていた海女たちの協力が見どころ。

海女コンビのチュンジャ&ジンスクをサポートするオップンも魅力的!(『密輸 1970』、各配信サイトにて好評配信中)
海女コンビのチュンジャ&ジンスクをサポートするオップンも魅力的!(『密輸 1970』、各配信サイトにて好評配信中)[c] 2023 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K. All Rights Reserved.

船長の娘ジンスクに『人生は、美しい』(22)のヨム・ジョンア、よそ者であるために周囲から不審の目で見られるチュンジャに1990年代からのトップスター、キム・ヘスが扮し、絶妙なコンビネーションを披露している。華やかな2人が着こなすカラフルな衣装にも注目だ。彼女たちを意外な形でサポートするカフェの主人オップン役のコ・ミンシの見せるコミカルな演技も楽しい。監督は「ベテラン」シリーズのリュ・スンワン。2002年に女性バディが活躍する『血も涙もなく』を撮ったことのある彼が、約20年ぶりに手掛けた女性中心の作品ということでも注目を集めた。

過酷な環境で生き抜くスター女優と新人女優「エマ」

ベテラン女優&新人女優が男社会に立ち向かっていく(「エマ」)
ベテラン女優&新人女優が男社会に立ち向かっていく(「エマ」)Netflixシリーズ「エマ」独占配信中

官能的な内容で1980年代に一世を風靡した映画『エマ(愛麻)夫人』をモチーフに、女性たちが過酷な環境で撮影に臨んでいた映画界の裏側を描いたドラマ「エマ」。こちらではトップ女優として活躍するチョン・ヒランと新たに発掘されたシン・ジュエが世代を超えた共闘を見せる。圧倒的な力を持つプロデューサーから疎まれ助演を務めることになったヒランは、当初はジュエを見下しているが、男たちの思惑を知りながらも強い意思を持って映画界でのしあがろうとする彼女をいつしか認めていく。

はじめはライバルのような関係だったヒランとジュエが、徐々に絆で結ばれていく姿が心を動かす(「エマ」)
はじめはライバルのような関係だったヒランとジュエが、徐々に絆で結ばれていく姿が心を動かす(「エマ」)Netflixシリーズ「エマ」独占配信中

『エクストリーム・ジョブ』(19)のイ・ハニが、ゴージャスな雰囲気をまとったヒランを貫禄たっぷりに演じている。『エクストリーム・ジョブ』で名コンビぶりを見せたチン・ソンギュが彼女と対立するプロデューサー役というのもおもしろい。ジュエ役は、自身もオーディションを経て役をつかんだパン・ヒョリン。さらに、初監督作『君と私』(24)が日本でも公開されたチョ・ヒョンチョルが、作品と俳優たちを守ろうと奮闘する監督役で登場する。


女子高生2人が復讐を目指し修学旅行へ『地獄でも大丈夫』

いじめに苦しむナミとソヌは修学旅行を欠席し、自殺を図ることに(『地獄でも大丈夫』)
いじめに苦しむナミとソヌは修学旅行を欠席し、自殺を図ることに(『地獄でも大丈夫』)[c] 2022 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED

『エマ』で新人女優を演じたパン・ヒョリンが、自分をいじめた相手に復讐しようとする女子高生に扮した『地獄でも大丈夫』(23)。高校生の校内暴力という題材から出発し意外な方向へと進んでいくストーリーと、リアルで瑞々しいキャラクターたちが魅力的な作品だ。

スクールカーストや新興宗教といった社会問題にも切り込んでいる(『地獄でも大丈夫』)
スクールカーストや新興宗教といった社会問題にも切り込んでいる(『地獄でも大丈夫』)[c] 2022 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED

口では立派なことを言いながらも、いざとなると臆病になるナミ(オ・ウリ)と、口数が少なく、ナミの行動に振り回されているように見えながら芯は強いソヌ(パン・ヒョリン)。ひょんなことから天敵チェリン(チョン・イジュ)が所属する宗教団体の施設で数日を共にすることになるが、自分たちをいじめていたチェリンは別人のようで、2人に心から謝罪したいと訴える。学校の中ではヒエラルキーの頂点にいた彼女が、自分たち以上に追い詰められた状況にあると気づいていくナミとソヌ。地獄のようないまをなんとか生き抜いていこうとする彼女たちの姿が愛おしい。

天才vsエリートが、高みを目指し切磋琢磨「ジョンニョン:スター誕生」

才能を見出されたジョンニョンと、歌手の母を持つヨンソ(「ジョンニョン:スター誕生」)
才能を見出されたジョンニョンと、歌手の母を持つヨンソ(「ジョンニョン:スター誕生」)[c]2024 STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd.

ライバルとして凌ぎを削る女性たちの関係が輝くのは、1950年代から1960年代にかけて隆盛を極めた女性だけの歌劇団を舞台にしたドラマ「ジョンニョン:スター誕生」。デビュー作『お嬢さん』(16)でも、女性同士の関係を魅力的に見せたキム・テリが主人公のジョンニョンに扮しトレーニングを重ねて見事な歌声を披露。

初めて観た国劇に圧倒され、スターを目指していくジョンニョン(「ジョンニョン:スター誕生」)
初めて観た国劇に圧倒され、スターを目指していくジョンニョン(「ジョンニョン:スター誕生」)[c]2024 STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd.

また、「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」で主人公に暴力を振るう一団のリーダーを演じたシン・イェウンが、ジョンニョンの才能に脅威を覚えるエリート舞台人に。そしてチョン・ウンチェが演じた一座のトップ男役の麗しい舞台姿も大きな話題を呼んだ。


関連作品

  • PROJECT Y

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    ハン・ソヒ、チョン・ジョンソのW主演で、女2人の一攫千金奪取計画を描くサスペンス
  • 地獄でも大丈夫

    3.6
    99
    いじめの被害にあっていた2人が、命を絶つ前に加害者への復讐を画策する姿を描くバディムービー
  • 密輸 1970

    4.0
    732
    実話から着想を得た、1970年代半ばの韓国の漁村を舞台とした海洋クライムアクション