“いまはもうこの世にいない韓国のアイドル”への想い…『12月の君へ』ユン・スイク監督が明かしたハン・ソヒ演じる「ソル」のネーミング秘話

“いまはもうこの世にいない韓国のアイドル”への想い…『12月の君へ』ユン・スイク監督が明かしたハン・ソヒ演じる「ソル」のネーミング秘話

ジャパンカルチャーに影響を受けて育ったユン・スイク監督「日本の観客の皆さんに、この映画の中のイメージ』がどう伝わるか楽しみ」

幼い頃から日本の映画にインスピレーションを受け、音楽や漫画に親しんで育ったという監督。その日本への深い愛は、本作のロケ地選びにも影響を与えた。二人の女性の繊細な感情の機微を映し出すため、監督はロケーション任せにせず、物語を引き立てる空間を求め、韓国の田舎町から都市部まで幅広くロケを敢行。その中で、なんと、遠く離れた北海道でも撮影を敢行したというのだ。

大雪の中での撮影風景
大雪の中での撮影風景[c]2025 Elles Films Co., Ltd.

「日本で映画が公開されるというのは、今も不思議でありがたいことです。私は幼いころから日本映画に多くのインスピレーションを受け、日本の音楽や漫画に親しんで育ちました。北海道が大好きで、冬に何度も訪れ、『12月の君へ』の一部は旭川周辺で撮影されました。日本の観客の皆さんに、この映画の中の『冬のイメージ』がどう伝わるのか、とても楽しみでワクワクしています。冬は私が一番好きな季節で、冬の海にたくさんの温かな思い出があり、それらとともに成長してきました。その時間を日本の皆さんと共有できる機会をいただき、とてもうれしく、心から感謝しています」

強くも儚げな眼差しでこちらをみつめるソルとスアン
強くも儚げな眼差しでこちらをみつめるソルとスアン[c]2025 Elles Films Co., Ltd.

さらに、メイキング写真4点が初解禁。雪山の小屋の中で毛布に包まれ身を寄せ合う笑顔の二人、雪の中を軽快にかけるソル(ハン・ソヒ)、大きな海の前にサーフボードを持って立つスアン(ハン・ヘイン)、そして韓国語タイトル『폭설(大雪)』の名前の通り、吹雪の中で撮影するハン・ヘインとスタッフたちを捉えられており、これから観ようとしている観客の想像力をかき立て、すでに鑑賞した方にはより作品世界の魅力が深く伝わるカットになっている。


文/荒井 南


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