エディントンに異常事態!?『エディントンへようこそ』特別ショート予告“都市伝説篇”“ニュース速報篇”公開
『ミッドサマー』(19)のアリ・アスター監督がA24とのタッグで送る最新作『エディントンへようこそ』(12月12日公開)。本作より、特別ショート予告2種が到着した。
本作は、ホアキン・フェニックスを主演に迎え、共演にペドロ・パスカル、エマ・ストーン、オースティン・バトラーら豪華キャストが集結したスリラー。コロナ禍でロックダウンされた小さな町を舞台に、暴力、陰謀論、SNSの暴走がすべてを焼き尽くし、やがて全米を巻き込む大事件へ発展していくさまを描きだす。
物語の舞台は2020年、ニューメキシコ州の小さな町エディントン。コロナ禍で町はロックダウンされ、息苦しい隔離生活のなか、住民たちの不満と不安は爆発寸前。保安官ジョー(フェニックス)は、IT企業誘致で町を救おうとする野心家の市長テッド(パスカル)とマスクをするしないの小競り合いから対立し「俺が市長になる!」と突如、市長選に立候補する。ジョーとテッドのいさかいの火は周囲に広がっていき、SNSはフェイクニュースと憎悪で大炎上。同じころ、ジョーの妻ルイーズ(ストーン)は、カルト集団の教祖ヴァーノン(バトラー)の扇動動画に心を奪われ、陰謀論にハマっていく。
このたび解禁されたのは、「都市伝説篇」と「ニュース速報篇」のショート予告2種。「都市伝説篇」では、“マスクを巡る小競り合いで滅んだ街エディントン”の顛末を都市伝説風に紹介。一方の「ニュース速報篇」では、“大炎上するエディントン”の姿をニュース速報さながらのテイストで切り取った映像となっており、いずれもエディントンの“異常事態”を印象づける映像となっている。
“あの夏”とその後の5年間に起きたあらゆる不条理によって突き動かされている本作。アリ・アスター監督は「間違えないでほしい。いまの状況をおもしろいとは思ってない。すべてが不条理だ」と率直に語る。さらに「誰かを悪者として描くことも誰かを称賛することもなく、僕らが暮らす国のように感じられる映画を作りたかったんです」と続け「結局、意見の違いがあっても、人は互いに再び関わっていく方法を見つけるしかないですからね。テクノロジーと金融のパワーは人々を硬直させ、それぞれの自己中心的なやり方に閉じ込めてきましたが、僕らはみんな同じ状況にいる」、「なにか深刻な事態なんだと誰もがわかっている」とも語っている。
エディントンの選挙戦は、疑いと論争と憤怒が渦を巻き、暴力が暴力を呼び、批判と陰謀が真実を覆い尽くす。エディントンの町と住人は誰も予想できない破滅の淵へと突き進んでいく。暴力、陰謀論、SNSの暴走がすべてを焼き尽くす“炎上スリラー”を、ぜひ劇場で味わってほしい。
文/サンクレイオ翼
