殺し屋マイケル・キートンと師匠アル・パチーノが相まみえる!『殺し屋のプロット』共演シーン映像
マイケル・キートンが監督、主演、製作の三役を担った『殺し屋のプロット』(12月5日公開)。本作より、キートンとアル・パチーノの共演シーン、パチーノのメイキングスチールが解禁となった。
本作は、記憶を失う病に侵された老ヒットマンが人生最期の完全犯罪に挑む極上のLAネオ・ノワール。キートンとパチーノに加え、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェームズ・マースデン、ヨアンナ・クーリクら豪華キャストが集結し、孤独な殺し屋の“終幕”を描きだす。古典的なフィルム・ノワールのエッセンスを現代に継承する作品として、米Variety誌でも「デヴィッド・フィンチャー監督『ザ・キラー』を凌駕するLAネオ・ノワール」と絶賛されている。
本作でキートンが演じるのは、2つの博士号を取得している元大学教師で、元陸軍偵察部隊の将校という異色の経歴を持つ殺し屋ノックス。ある日、ノックスは急速に記憶を失う病だと診断され、殺し屋としての引退を決意する。しかし、その矢先、疎遠だった息子マイルズが彼のもとを訪れる。マイルズはひょんなことから殺人を犯してしまい、助けを求めに来たのだ。しだいに記憶が失われていくなか、愛する息子のために、ノックスは人生最期の完全犯罪に挑む。
一方のパチーノは、ノックスの盟友で元泥棒のゼイヴィア役で出演する。かつて、湾岸戦争帰りのノックスを裏社会に誘った師匠でもある。そんな長年の友人の頼みもあって、ゼイヴィアはノックスの無謀とも思える完全犯罪計画を手伝うことに。次第に記憶が曖昧となり、自らの計画さえ見失ってしまうノックスを、裏から献身的にサポートする重要な役どころだ。意外にもキートンとパチーノは本作が初共演。ハリウッドのレジェンド俳優が一堂に会する信頼と深みにあふれる共演シーンは、本作最大の見どころの一つとなっている。
このたび解禁となった本編映像は、完全犯罪を計画したノックスがゼイヴィアの自宅を訪れるシーン。1階は妻のバレエ教室、2階が自宅となっており、ゼイヴィアは2階でテレビを眺めている。かつては裏社会で泥棒稼業をしていたが、現在は引退し、静かな日常を送るゼイヴィア。そんな彼のもとに、ゼイヴィアの助けを借りるため、計画が書かれたメモを手にしたノックスが意気揚々とやってくる。
テレビに映る瘦せ細ったライオンを見ながら「お前を勧誘した時を思いだす」と話すゼイヴィアに対して、ぶっきらぼうにメモを渡し、「あんたの助けがいる」と呟くノックス。本編では、ここからノックスの驚くべき“プロット”が明らかになっていく。記憶を失い、残された時間で最期の知略を絞りだすノックスとゼイヴィア。果たして、彼らの完全犯罪は成功するのか?
あわせて、パチーノのメイキングスチールも到着。キートンが監督も務めた撮影現場で、笑顔を見せる“ハリウッドの生ける伝説”の貴重な姿が収められている。キートンいわく、本作の撮影前にパチーノと交わした会話は「人生で一番の“演技についての会話”になった」とのこと。キートンの期待通り、パチーノは主人公を裏から支えるキーパーソンを渋く演じ切り、物語の重厚な世界観を支えてみせた。
初共演とは思えないほど息の合ったベテラン2人の掛け合いにも期待の『殺し屋のプロット』。引き続き、本作に注目してほしい。
文/平尾嘉浩
