山田洋次&&鈴木敏夫Pが特別対談!『TOKYOタクシー』倍賞千恵子&木村拓哉の魅力を語り尽くす
山田洋次監督の91本目となる最新作『TOKYOタクシー』(11月21日公開)。本作より、山田監督とスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーとの特別対談が解禁となった。
長きにわたり日本映画界で活躍し続け、山田監督作品には欠かせない名女優、倍賞千恵子、『武士の一分』(06)以来19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉。さらに蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史など多彩な豪華キャストが集結した本作。タクシー運転手の宇佐美浩二(木村)は、ある日85歳のマダム、高野すみれ(倍賞)を東京の柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。人生の終盤を迎えたすみれは、「東京の見納めにいくつか寄ってみたいところがある」と浩二に頼み、人生のターニングポイントとなった思い出の場所を寄り道することに。タクシーで旅を共にするうち次第に心を許したすみれは、初対面の浩二に、喜びと悲しみを織り交ぜた壮絶な人生を語り始める。そんな“たった1日の旅”が偶然出会った2人の心、そして人生を大きく動かしていく。
このたび、山田監督と、本作を一足先に鑑賞した鈴木プロデューサーとの特別対談が実現。11月16日(日)、23日(日)、12月7日(日)の3週に渡り、TOKYO FMのラジオ番組「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」にて、“映画界の巨匠”2人の貴重な対談が放送されることが決定した。
本作で実写初共演を果たした倍賞と木村だが、21年前に公開された『ハウルの動く城』(04)ですでに初共演している。そのプロデューサーである鈴木がパーソナリティを務める「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」に、山田監督がゲスト出演を果たした。かねてより親交の深い山田監督と鈴木プロデューサー。同番組では、そんな日本映画界の巨匠2人が『ハウルの動く城』のアフレコ当時の話から、『TOKYOタクシー』にまつわる裏話まで語り合っている。
『TOKYOタクシー』をすでに2回も観たという鈴木プロデューサーが「おもしろかったですね。『これだけの力強い映画を作ることはできるんだ!』って本当に感動しました」と絶賛。さらに、「おもしろかったのは、木村さんの芝居がいつもと逆だった」と語ると、山田監督も「今回は“受け”の芝居ですからね。逆に(倍賞)千恵子さんは攻める。木村くんも、この映画をやる時から『これは倍賞さんの映画です』って言っていました」と、本作で木村の新たな表情が見られることを告白する。
そんな木村と『ハウルの動く城』と『君たちはどう生きるのか』(23)でタッグを組んだ鈴木プロデューサーは、「アフレコの時は台本を持ってきてもいいわけですよ。ところが(セリフを)全部入れてくるんですよね。全部覚えたやつを喋っていました」と、貴重なアフレコ時のエピソードを披露し木村の役への取り組み方を称賛する。
木村が山田監督と初タッグを組んだ映画『武士の一分』についても驚きのエピソードが明かされると、鈴木プロデューサーもファンだという「男はつらいよ」シリーズをはじめ、70作にわたりタッグを組む倍賞について山田監督が「あの人は本当に天才的な女優さんだと思っています」と語るなど、両巨匠が倍賞&木村2人の魅力を語り尽くす、ここでしか聞けない必聴の内容となっている。この貴重な対談の模様をぜひ放送でチェックしてほしい。
長きに渡り日本映画界を支え、常に人と人とのつながりや人生の機微を描き続けてきた山田洋次監督が贈る『TOKYOタクシー』。奇跡と希望の物語がこの秋、観る人の心にあたたかな光を灯す。
文/平尾嘉浩
