『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』が前作対比300%超えの好スタート!“ジャンプアニメ”原作映画が17週連続V
11月7日から11月9日までの全国映画動員ランキングが発表。公開以来、8週連続でNo.1の座を守ってきた『チェンソーマン レゼ篇』(公開中)がついに陥落。代わってトップに立ったのは、『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』(公開中)。これで7月の第3週から17週連続で「週刊少年ジャンプ」連載マンガが原作のアニメ映画が首位に立ちつづけていることになる。
「呪術廻戦」人気はいまだ衰えず!初日から3日間で興収6億超えの好スタート
『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』の初日から3日間の成績は、観客動員が41万7700人、興行収入が6億4000万円。今年5月に公開された『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』(25)のオープニング週末の成績と比較すると実に300%以上。やはりテレビアニメ第3期を先取りできるという点が、好スタートの理由であろう。
2018年から2024年にかけて連載され、コミックスの累計発行部数は1億部を突破している「呪術廻戦」。2020年にテレビアニメ第1期がスタートし、『劇場版 呪術廻戦 0』(21)は初日から3日間で動員190万人突破&興収27億円に迫る爆発的なスタートを飾って最終興収138億円に到達。2023年にテレビアニメ第2期が放送され、その第2期の後半エピソードの特別編集版と来年1月放送の第3期「死滅回游 前編」の1話&2話が集約されたのが今作だ。
要するに、“劇場版”ではあるがテレビアニメの期と期をつなぐ事実上の総集編であり、『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』(23)や『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』(24)と同じタイプの作品といえよう。「鬼滅」の総集編兼新作先取り劇場版は、前者がオープニングから興収10億円を超える爆発的なスタートを飾り、後者が初日3日間で動員44万3700人&興収6億4700万円を記録。今回の「呪術廻戦」は、それにほぼ匹敵するスタートを飾っていることになる。
「鬼滅」が劇場版2作で打ち立てた興行成績があまりに破格すぎるとはいえ、「呪術廻戦」もコロナ禍以降の“ジャンプアニメ”旋風を牽引する作品の一つであることは言うまでもない。現状ではテレビアニメ第3期以降の展開は明らかになっていないが、今作の出足から推測するに、人気の衰えはまったくなさそう。「鬼滅」のように物語のクライマックスで正真正銘の劇場版をやることになれば、『呪術廻戦 0』を超えるヒットも期待できるのではないだろうか。
先々のことは一旦置いておくとして、今作は11月22日(土)からMX4D&4DXでの上映も決定しているとのこと。今作がどれぐらいの成績をあげ、そして“ジャンプアニメ”の連続首位記録をどこまで伸ばすことができるのか、まずはその2点に注目しておきたい。
