「まさにR15!」「全体的にやりすぎや!!!」…インド発の超絶アクション『KILL 超覚醒』観客のリアルな感想は?

コラム

「まさにR15!」「全体的にやりすぎや!!!」…インド発の超絶アクション『KILL 超覚醒』観客のリアルな感想は?

「インド映画という先入観がひっくり返される」(20代・女性)

映画序盤ではラブストーリーも並行して展開
映画序盤ではラブストーリーも並行して展開[c]2024 BY DHARMA PRODUCTIONS PVT. LTD. & SIKHYA ENTERTAINMENT PVT. LTD.

「アクションのバイオレンスさだけでなく、キャラクターが魅力的なのも最高だった」(10代・男性)というコメントにあるように、個性豊かなキャラクターも本作の魅力だ。アムリトは特殊部隊のエキスパート。車内でトゥリカにプロポーズした直後、バトルの渦に巻き込まれる。

「彼女と2人きりの時の優しい表情と一転、敵と戦うときのアクションと表情がとてもよかった」(30代・男性)
「強くてかっこいいのに問答無用で無双するのではなく、手こずりながら敵を倒していくのがすごい」(30代・男性)

親友のヴィレシュとの友情にも多くのコメントが集まっていた
親友のヴィレシュとの友情にも多くのコメントが集まっていた[c]2024 BY DHARMA PRODUCTIONS PVT. LTD. & SIKHYA ENTERTAINMENT PVT. LTD.

強盗団とはいえ民間人が相手なだけに序盤は手加減をしていたアムリトだが、トゥリカや同行していた親友を傷つけられ“超覚醒”。一撃必殺の怒涛のバトルにシフトする。愛も怒りも友情もド直球な純情一途な青年で、感情のふり幅も広いキャラクターに思わず感情移入してしまう観客が続出していた。

そんなアムリトが永遠の愛を誓ったトゥリカには「守られてばかりではない強い女性」(40代・男性)という声も寄せられた。可憐なお嬢様キャラである一方、大切な妹を守るためけなげに強盗団に立ち向かう芯の強さも持っている。彼女がナイフを手に強盗団と対峙する姿に「インド映画という先入観がひっくり返されるシーンだと思った」(20代・女性)というコメントも納得だ。どんな状況でもアムリトへの愛を貫き通すところもポイントが高い。

守られるばかりではない、強盗団に対してアクティブに動くトゥリカ
守られるばかりではない、強盗団に対してアクティブに動くトゥリカ[c]2024 BY DHARMA PRODUCTIONS PVT. LTD. & SIKHYA ENTERTAINMENT PVT. LTD.

対する強盗団も、裏社会の人間とは一線を画している。彼らはインドでダコイトと呼ばれる強盗団で、階級社会で抑圧された人々や搾取される側の弱者がやむなく結成した組織も少なくない。その犯行には社会や不平等への抗議という側面もあり、親族だけで構成された本作の強盗団も質素な衣装や計画性の希薄な作戦にそれをにおわせている。

「家族で犯行に及んでいたため、敵キャラでありながら家族愛を感じる描写があって意外だった」(20代・男性)
「ここまで犯罪者側が互いの死を悲しむ映画を初めて観たが、これがリアルの犯罪なのだと思った」(20代・女性)

“超覚醒”したアムリトを見て、強盗団も思わずこの顔
“超覚醒”したアムリトを見て、強盗団も思わずこの顔[c]2024 BY DHARMA PRODUCTIONS PVT. LTD. & SIKHYA ENTERTAINMENT PVT. LTD.


敵側にドラマを感じさせるところも本作の魅力といえる。一方で「過激さ、報復、自分の家族だけに優しい利己的な感情に流されまくる物語が新鮮だった」(40代・女性)というコメントも寄せられ、アクションだけでなく、ドラマやその背景に注目するとまた違った楽しみが見つかるはず。

1人で多くの敵に挑むアムリトは、トラップなど実戦で鍛えた戦術を駆使して強盗団を翻弄する。最初はおびえていた乗客たちが、しだいに彼をサポートしていく展開もおもしろい。なかでも盗賊たちに愛する家族を殺された女性たちが立ち上がり、復讐を果たす姿も大きな見せ場になっている。

「『ダイハード』と『オールド・ボーイ』に近いと思った。主人公が鬼神のように戦う姿が印象的だった」(30代・男性)
「終始、ストーリーよりアクションが際立ってました。職業や立場がそれぞれあって形勢が変わる様子がおもしろかったです」(20代・男性)

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