秋の新作ラッシュで顔ぶれ一変!興収5億超え『爆弾』、『てっぺんの向こうにあなたがいる』など実写邦画が存在感を発揮

秋の新作ラッシュで顔ぶれ一変!興収5億超え『爆弾』、『てっぺんの向こうにあなたがいる』など実写邦画が存在感を発揮

「すみっコぐらし」の映画第4弾も好調なスタート!

さて、4位に初登場を果たしたのは、サンエックスの人気キャラクター「すみっコぐらし」の劇場アニメ第4弾となる『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』(公開中)。初日から3日間で動員15万人、興収1億8400万円を記録。祝日を含めた4日間では動員20万8000人&興収2億5300万円と、こちらでは3位の『てっぺんの向こうにあなたがいる』を上回っている。

「すみっコぐらし」の新作映画が4位にランクイン!
「すみっコぐらし」の新作映画が4位にランクイン![c]2025 ⽇本すみっコぐらし協会映画部

2019年に公開された映画第1作は、公開されるや口コミで「大人も泣ける」と話題を集め、最終興収14億5000万円のサプライズヒットを記録。その後、2年置きに新作が公開され、2021年の第2作は初動3日間で動員20万人&興収2億5000万円、2023年の前作は同19万2300人&2億4300万円と安定感抜群。「すみっコぐらし」人気はまだまだ衰え知らずであり、今回も同じぐらいのスマッシュヒットとなるだろう。

ほかに新作タイトルでは、タイBLドラマ「2gether」を手掛けたチャンプ・ウィーラチット・トーンジラー監督と森崎ウィン、向井康二がタッグを組んだ『(LOVE SONG)』が7位に、坂口健太郎と渡辺謙の共演で柚月裕子の同名小説を映画化した『盤上の向日葵』(公開中)が9位。そしてグローバルボーイズグループINIの初ドキュメンタリー映画『INI THE MOVIE「I Need I」』(公開中)は10位にそれぞれランクインしている。

『チェンソーマン レゼ篇』の強さは止まらない!前週を上回る成績で見事7週連続トップに
『チェンソーマン レゼ篇』の強さは止まらない!前週を上回る成績で見事7週連続トップに[c] 2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト [c]藤本タツキ/集英社

公開7週目も首位を守り抜いた『チェンソーマン レゼ篇』は、週末3日間で動員29万4000人、興収4億4100万円と、前週比116%の動員&同111%の興収を記録。11月3日までの累計成績では動員521万人&興収79億7000万円を突破しており、日本歴代興収ランキングの91位に浮上。この破竹の勢いをどこまで持続できるのか注目だ。

前週から2ランクダウンで5位となった『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(公開中)は、累計興収375億3000万円と、前週末から4億2000万円ほどの上乗せに成功。それでも前作『劇場版「鬼滅の刃」無限列車篇』(20)が打ち立てた興収407億5000万円まではまだまだ遠く、現状では興収400億の大台に突入できるかどうかといったところ。

ついにトップテン圏外の『国宝』。実写邦画新記録はもうすぐ!
ついにトップテン圏外の『国宝』。実写邦画新記録はもうすぐ![c]吉田修一/朝日新聞出版 [c]2025映画「国宝」製作委員会

新作ラッシュに押し出されるようにして、公開22週目でとうとうトップテン圏外となった『国宝』(公開中)は、累計興収168億7000万円となり、ようやく『THE FIRST SLAM DUNK』(22)を抜いて日本歴代興収ランキングの13位に浮上。大目標である邦画実写映画の新記録樹立までは残り5億円を切っている。

以下は、1~10位までのランキング(10月31日〜11月2日)
1位『チェンソーマン レゼ篇』
2位『爆弾
3位『てっぺんの向こうにあなたがいる』
4位『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』
5位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
6位『秒速5センチメートル』
7位『(LOVE SONG)』
8位『もののけ姫 4Kデジタルリマスター』
9位『盤上の向日葵
10位『INI THE MOVIE「I Need I」』

今週末は、テレビアニメ「呪術廻戦」の第2期後半の特別編集版と2026年1月放送の第3期の第1話&第2話を先行上映する『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』(11月7日公開)、「プレデター」シリーズの最新作で、エル・ファニングが主演を務めた『プレデター:バッドランド』(11月7日公開)、Aぇ! groupの佐野晶哉と上白石萌歌が声を務めるミュージカルアニメ『トリツカレ男』(11月7日公開)などが控えている。


文/久保田 和馬

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