ジョン・カーペンター監督、待望の“新作”が始動!自らメガホンをとる可能性は?

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ジョン・カーペンター監督、待望の“新作”が始動!自らメガホンをとる可能性は?

『ザ・ウォード/監禁病棟』(10)以降長編映画を手掛けておらず、近年は音楽活動を中心にマルチに活躍の場を広げる“マスター・オブ・ホラー”ジョン・カーペンター監督。このたび新たに、カナダで製作されるスーパーナチュラル系のホラー・アンソロジーシリーズで製作総指揮を務めることが明らかになった。「The Hollywood Reporter」などが報じている。

2010年を最後に長編映画を手掛けていないジョン・カーペンター監督
2010年を最後に長編映画を手掛けていないジョン・カーペンター監督[c]Everett Collection/AFLO

「John Carpenter Presents」と題された同作の舞台はアラスカ。多様な登場人物たちが超自然現象と実存的な恐怖が入り混じった状況に直面する姿を通し、現代社会に潜む恐怖や社会不安を探究していく物語が展開。報道によれば、「リスナー 心を読む青い瞳」のマイケル・アモと「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」のウィル・パスコーがショーランナーを務めるとのこと。

製作を務めるエレベーション・ピクチャーズはカナダの映画配給の大手として知られ、『ヘレディタリー/継承』(18)や『ミッドサマー』(19)などのホラー作品、『ANORA アノーラ』(24)や『教皇選挙』(24)など数多くのアートハウス作品のカナダ国内での配給を担当。また、ブランドン・クローネンバーグ監督の『インフィニティ・プール』(23)では製作も務めており、今作で満を持してテレビ業界への参入を果たす。

近年は音楽活動に専念し、コミックのプロデュースやゲーム界へも進出!
近年は音楽活動に専念し、コミックのプロデュースやゲーム界へも進出![c]Everett Collection/AFLO

今年9月、2026年初頭に発売される「John Carpenter's Toxic Commando」や自身の代表作をもとにした「Halloween: The Game」に参加するなど、ゲーム界への進出が報じられたカーペンター監督。過去にもテレビシリーズに携わった経験があり、ダリオ・アルジェントやトビー・フーパーら名だたるホラー監督たちが集結したオムニバス作品「マスターズ・オブ・ホラー」(05~07)では、シーズン1の第8話「世界の終わり」、シーズン2の第5話「グッバイベイビー」を監督し、それぞれ好評を得た。

また、2023年にPeacockで配信された実話に基づくドキュメンタリー・シリーズ「John Carpenter's Suburban Screams」では製作総指揮と音楽を担当。そのなかの一編である「Phone Stalker」は完全なフィクション作品ではないものの、カーペンター監督にとって13年ぶりの監督作として大きな話題に。同作はストーカーからの電話や殺害予告によって精神状態が蝕まれていく女性を描いた物語であり、当時のインタビューによれば、カーペンター監督は撮影現場と自宅のリビングをオンラインで繋ぎ、リモートで指示出しをしていたのだとか。

【写真を見る】2023年に製作総指揮を務めた作品では、“リモート”でエピソード監督に!
【写真を見る】2023年に製作総指揮を務めた作品では、“リモート”でエピソード監督に![c]Everett Collection/AFLO

「John Carpenter Presents」の具体的な制作時期や放送タイミングは未定。今回の作品でも、カーペンター監督が自らメガホンをとるエピソードはあるのか。期待しながら続報を待とう!


文/久保田 和馬

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