『ブラック・スワン』の鬼才ダーレン・アロノフスキー監督、初期の衝撃的傑作『レクイエム・フォー・ドリーム』4Kで上映決定

『ブラック・スワン』の鬼才ダーレン・アロノフスキー監督、初期の衝撃的傑作『レクイエム・フォー・ドリーム』4Kで上映決定

『ブラック・スワン』(11)で知られるダーレン・アロノフスキーの監督2作目『レクイエム・フォー・ドリーム』が4Kリマスター版として蘇ることが決定。2026年2月6日(金)より公開となる。

【写真を見る】ダーレン・アロノフスキー監督の2作目『レクイエム・フォー・ドリーム』が4Kリマスター版として蘇る
【写真を見る】ダーレン・アロノフスキー監督の2作目『レクイエム・フォー・ドリーム』が4Kリマスター版として蘇る[c] 2000 Requiem For A Dream, LLC. All Rights Reserved.  

本作は『ザ・ホエール』(23)、『ブラック・スワン』でアカデミー賞を、『レスラー』(09)でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞するなど、商業的にも作家的にも大きな成功を収めているアロノフスキー監督の初期作。2009年、イギリスの映画誌「EMPIRE」が選ぶ「落ち込む映画」第1位、216年にアメリカのWebサイト「Taste of Cinema」が選ぶ「心が砕ける傑作ベスト20」第1位に輝くなど、観れば必ず心がえぐられる「トラウマ級の傑作」として映画史にその名を刻んだ。

わずか6万ドルの低予算で製作されたデビュー作『π』(99)でサンダンス映画祭最優秀監督賞を受賞し、世界の注目を集めた彼の監督2作目となる本作で描かれるのは、なりたい自分になるため、夢を叶えるための“手段”として薬物に手を出した者たちが、依存症となり薬物に溺れ堕ちていく姿。圧倒的なビジュアル、強烈な映像センスで映しだす。孤独、自己顕示欲、性欲、心の欠落を埋めるために、耽溺してしまう中毒の恐ろしき本質を、徹底的に容赦なく描きだしている。


衝撃的傑作は4Kリマスター版でどのようにスクリーンに蘇るのだろうか?映画館で体感すべき衝撃的映画体験が約束された本作に期待が高まる。

文/鈴木レイヤ