ついにオアシス来日!『Mommy/マミー』の「Wonderwall」に、『スナッチ』の「Fuckin' In The Bushes」など映画を彩ったヒットナンバーたち
『GOAL!』×「Morning Glory」
ギャラガー兄弟は熱狂的なサッカーファンで、マンチェスター・シティのサポーターとしても知られているが、そんな彼らがサッカーを題材にしたサクセスストーリー『GOAL!』(06)にオリジナル曲「Who Put The Weight Of The World On My Shoulders?」を提供したのは必然的。
また、プレミアリーグ入りを果たした主人公が初戦に臨むシーンでは、代表曲の一つで2ndアルバムのタイトル曲でもある「Morning Glory」が鳴り響く。
本作ではほかにも、同じく2ndアルバムに収録の「Cast No Shadow」、シングル「Some Might Say」のカップリング曲「Acquiesce」といったライブの定番曲がフィーチャーされている。
『BECK』×「Don't Look Back In Anger」
日本映画にもオアシスの楽曲が使用されていた。人気コミックを映画化した『BECK』(10)は、バンド活動を通して、パッとしなかった日常を変えていく高校生の青春ストーリー。本作のエンディングでは、ノエルが歌う、これまたライブでシンガロン必至の「Don't Look Back In Anger」が流れ、エモさを引き立てる。こちらも2ndアルバムに収録。
『Mommy/マミー』×「Wonderwall」
最後に、カナダの俊英グザヴィエ・ドランが手掛けたヒューマンドラマ『Mommy/マミー』(14)をピックアップ。シングルマザーと多動性障害の息子の葛藤を描いたこのドラマには、息子がスケートボードで街を駆けるシーンがある。そこで流れるのがオアシスの北米での人気を決定付けた大ヒット曲「Wonderwall」。少年の心情に寄り添うような歌詞も味があり、グッとくる。この曲も2ndアルバムに収録されている。
ざっと振り返ってみたが、イギリス映画が多いのは、英国の国民的なバンドであることの証。いずれにしても、オアシスのナンバーはどの作品でも物語の情感を巧みに盛り上げる。コンサートに行く方も、チケットが取れなかった方も、映画で彼らのナンバーの魅力を感じてみてはどうだろう。
文/相馬学
