ついにオアシス来日!『Mommy/マミー』の「Wonderwall」に、『スナッチ』の「Fuckin' In The Bushes」など映画を彩ったヒットナンバーたち
2025年の音楽界最大の話題といえば、英国が誇るロックンロールバンド、オアシスの再結成ワールドツアー。2009年の解散以降、リーダーである兄ノエル・ギャラガーとフロントマンである弟リアム・ギャラガーの確執が長年取り沙汰され、ノエルは「再結成はない」と公言し続けてきたが、昨年秋にファンが待ちに待ったリユニオンを発表して世界を沸かせた。
そして、ワールドツアーの一環である日本公演が、いよいよ10月25日(土)、26日(日)に東京ドームで開催される。お祭ムードで盛り上がるいま、オアシスのナンバーが使用された代表的な映画を振り返ってみたい。
『普通じゃない』×「Round Are Way」
まずはダニー・ボイル監督、ユアン・マクレガー&キャメロン・ディアス共演のロマンチックコメディ『普通じゃない』(97)。気弱な誘拐犯と社長令嬢の数奇な逃避行が描かれる。ボイルは『トレインスポッティング』(96)で抜群の選曲センスを見せつけたが、本作ではラストにオアシスの「Round Are Way」を起用。フィナーレを賑やかに彩った。ちなみに、この曲はオリジナルアルバムには未収録で、シングル「Wonderwall」のカップリングとして発表された。
『スナッチ』×「Fuckin' In The Bushes」
同じく自作の選曲には定評があるイギリス人監督ガイ・リッチーのユーモラスな犯罪群像劇『スナッチ』(00)も忘れ難い。賭けボクシングの試合がクライマックス近くに設定されているが、ブラッド・ピット扮するファイターがリングに上がる場面で、インストのファンクナンバー「Fuckin' In The Bushes」がフィーチャーされ、エネルギッシュな空気を盛り立てる。こちらは4枚目のアルバム「Standing On The Shoulder Of Giants」に収録。
『バタフライ・エフェクト』×「Stop Crying Your Heart Out」
『バタフライ・エフェクト』(04)は、過去に戻る能力を手にした青年が、幼なじみの不遇な運命を変えようと奔走する様を描いたSFミステリー。何度過去に戻ってもうまくいかないやるせなさが印象的だ。ラストでは「Stop Crying Your Heart Out」がせつなさを醸しだしながら鳴り響く。これは2002年のヒット曲で、5thアルバム「Heathen Chemistry」に収録。ちなみに、このナンバーはパトリック・デンプシー主演のラブコメディ『近距離恋愛』(08)でも使用されている。
