シガニー・ウィーバーのリプリーが『エイリアン5』で復帰?“幻”となったシリーズ続編を総まとめ

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シガニー・ウィーバーのリプリーが『エイリアン5』で復帰?“幻”となったシリーズ続編を総まとめ

現地時間10月10日に行われたニューヨーク・コミコンの「エイリアン」シリーズのステージに、同シリーズの第1作から第4作まで主人公のエレン・リプリー役を演じてきたシガニー・ウィーバーが登壇。撮影当時の裏話などを振り返り、リプリー役としてシリーズ復帰を果たす可能性があることを明かした。「The Hollywood Reporter」など全米複数メディアが報じている。

【写真を見る】現在76歳のシガニー・ウィーバー、盟友から渡された脚本に「とてもリアル」と太鼓判
【写真を見る】現在76歳のシガニー・ウィーバー、盟友から渡された脚本に「とてもリアル」と太鼓判[c]Everett Collection/AFLO

リドリー・スコット監督が手掛けた『エイリアン』(79)を皮切りに、ジェームズ・キャメロン監督やデヴィッド・フィンチャー監督ら錚々たる監督たちがメガホンをとってきた「エイリアン」シリーズ。前日譚にあたる『プロメテウス』(12)と『エイリアン:コヴェナント』(17)、スピンオフ作品の『エイリアン:ロムルス』(24)、ドラマシリーズの「エイリアン:アース」など、現在までに複数のシリーズ作が展開している。

その一方、リプリーの登場するメインシリーズの続編は、幾度となく企画が持ち上がっては頓挫してきた歴史がある。1990年代には『エイリアン4』(97)の脚本家で、後に「アベンジャーズ」シリーズを手掛けるジョス・ウェドンが続編の脚本を執筆したものの、ウィーバーが興味を示さなかったことから実現せず。また、キャメロンも検討を進めていたが、クロスオーバー作品『エイリアンVS.プレデター』(04)の進行を知って作業を中止したという話も。

ジェームズ・キャメロンが手掛けた『エイリアン2』
ジェームズ・キャメロンが手掛けた『エイリアン2』[c]Everett Collection/AFLO

その後ウィーバーは、シリーズへの復帰を明確に否定するように。しかし2015年に『第9地区』(08)などで知られるニール・ブロムカンプ監督のメガホンで、『エイリアン2』(86)の後日譚を描く続編の開発が進行中であることが明らかになり、ウィーバーがリプリー役としてカムバックすることも報じられた。ファンを歓喜させたものの、無期限の開発延期の後、企画自体が消滅している。

今回の報道によれば、ウィーバーは過去の「エイリアン」シリーズで製作を務めてきたウォルター・ヒルから、「現在のリプリーについて」描かれた50ページ分の脚本を渡されたことを告白。「これまでリプリー役を再演する必要を感じたことはありませんでした」と語りながらも、「でもウォルターの物語は、人類を助けようとした人々が投獄される社会を描いている。とてもリアルに感じました」と、感銘を受けたことを明かす。

『エイリアン4』ではクローン再生されたリプリーを演じていた
『エイリアン4』ではクローン再生されたリプリーを演じていた[c]Everett Collection/AFLO

そして「最初の50ページはとても力強い作品になっている。残りの物語をどうしていくかは、ウォルターと一緒に考えたいと思っています。これが実現するかどうかはわかりませんが、フォックスだかディズニーだか、権利を持っている会社とミーティングはしました」と、シリーズ復帰の可能性が高いことを示唆していた。

「エイリアン」シリーズでは現在、『エイリアン:ロムルス』の続編の制作準備が進行中。前作を手掛けたフェデ・アルバレス監督は先月、脚本を完成させた段階で監督を続投しないことを表明。スコットと共に製作にまわり、新たな監督探しを行なうと伝えられている。

『エイリアン:ロムルス』の続編も現在進行中!
『エイリアン:ロムルス』の続編も現在進行中![c]Everett Collection/AFLO

多くのファンが待ち望んできた“幻の『エイリアン5』”がついに実現するのかどうか。今後の動向に注目だ!

文/久保田 和馬

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