豆原一成&八木莉可子が等身大で語る!『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』から学んだ“夢”や“好き”への向き合い方

豆原一成&八木莉可子が等身大で語る!『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』から学んだ“夢”や“好き”への向き合い方

「学びにおいては、苦手でも続けられるようなやり方を見つける工夫をしています」(豆原)

【写真を見る】撮影現場では、大きな扇風機を持ち上げていた!?豆原一成の筋トレエピソード
【写真を見る】撮影現場では、大きな扇風機を持ち上げていた!?豆原一成の筋トレエピソード撮影/Jumpei Yamada(ブライトイデア) ヘアメイク/西尾さゆり スタイリング/齋藤良介

――作品タイトルにもある「富士山」や「コーヒー」が出てくるシーンも印象的でした。

豆原「コーヒーを淹れるのは初めてだったので、すごく緊張したし本当に難しかったです。家でもかなり練習しましたが、実はまだ誰にも振る舞っていなくて。メンバーにも『コーヒー淹れてよ!』とリクエストされたけれど、ずっと一人で楽しんでいました」

八木「そういえば、私も飲んでない!」

豆原「そうだったかも(笑)。ずっと一人で黙々と練習していました。コーヒーを淹れるのが上手に見えるようにはなったけれど、振る舞えるほどの自信がまだなかったのもあって、飲んでもらわずに撮影が終わってしまいました。でも、コーヒーにはかなり詳しくなったし、味の違いも少しわかるようになりました。のめり込むと意外とおもしろそうな気がしています。
あと、富士山には五合目まで登ったのですが、実は市毛さんと一緒のシーンで緊張していてよく覚えていないんです。少し空気が薄いと市毛さんが言っていたけれど、それも感じないくらいで。空気が薄いのってわかりました?」

八木「私もあまりわかってなかったです(笑)。富士山が大きいことにびっくりはしたけれど」

豆原「想像以上に大きかったのと、天候がコロコロ変わったことはよく覚えていて。自然は人間の力ではどうにもできないことを改めて思い知らされました。あと、やっぱり富士山は近くで見るとテンションが上がる気がしました。今回は五合目まで車で登ったけれど、次は絶対歩いて登りたいです。一緒に行きますか?(笑)」

八木「撮影の時と同じく、五合目まで車で行ってからその先を登る形でお願いしたいです。一番下から歩くのはちょっとハードルが高いです(笑)」

豆原「一緒に感動したはずなのに(笑)。市毛さんなら誘ったら来てくれるかな。次にご一緒したら前回ほど緊張もしないだろうし、空気の薄さもちゃんと感じられるはずです」

豆原には居心地の良さを感じていたという
豆原には居心地の良さを感じていたという撮影/Jumpei Yamada(ブライトイデア) ヘア/EMORI MIHO(ende) メイク/NAO YOSHIDA スタイリング/Shohei Kashima

――大ベテランでいらっしゃる市毛さんとの撮影を経て、お2人が現場で受け取ったものはありますか?

豆原「現場の初日に初めてお会いして、正直すごく緊張していました。大先輩だし、もし怖い方だったらどうしようというのもあって。でも、会ってみると本当に優しい方ですごく自然体。緊張していたはずなのに、市毛さんがいるだけで自然なお芝居ができている自分がいました。カメラが回っている時もそうでない時も、本当の孫とおばあちゃんみたいな感じで過ごして、とても仲良くなれたと思います。いろいろな話をしましたが、特に盛り上がったのは筋トレの話。あとは、ダンスとかアクティブな話が多かったです。他愛もない会話をずっと続けていられる雰囲気を自然に作り出してくれる市毛さんの人柄を感じながら、いい時間を過ごさせていただきました」

八木「日常生活のシーンがたくさんあったのですが、例えば市毛さんが台所に立つだけで、そこで何十年と暮らしてきた背景が見えるようなリアルさがあり、すべての動作がものすごく自然でした。この人は毎日こういうルーティーンで動いているんだろうと観る人に感じてもらえるようになるには、どうしたらいいのか。自分はそれを出せるようになれるのかと考えながら見ていました」

豆原「僕も出せるようになれる日がくるのかなぁ…」

八木「また、市毛さんは優しく気さくに話しかけてくださるけれど、どこか凛とした雰囲気もあって。ピーンと張り詰めた感じではなく、市毛さんが現場に入ってくると背筋がシャンとするような感覚でした。そういったすべての空気感をどうやって出しているのか。とても気になり、さすがだなと思いました」

「学ぼうと思えば、どんな場所でも学べる。学びの世界の広さ、深さを感じました」(八木)


拓磨は祖母の文子と暮らす日々のなかで、自分の夢を見つけていく
拓磨は祖母の文子と暮らす日々のなかで、自分の夢を見つけていく[c]2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」

――この作品を経て、ご自身に芽生えた思いや考え方、新しい発見などはありましたか?

八木「大学を卒業してから初めてお仕事一本になったタイミングで入った作品だったので、“学び”について改めて考えることが多かったです。学ぼうと思えば、どんな場所でも学べると思い、学びの世界の広さ、深さを感じました。学生生活は終わったけれど、その気があれば、いろいろなことを学んで、これからも学生ができるということをこの作品や市毛さん演じる文子さんの姿を通して再認識することができました」

豆原「僕は勉強がどちらかといえば苦手で。でも、作品や仕事では苦手なこともやらなきゃいけない場面が出てきます。それもひとつの“学び”だし、大事なことだと思っています。ワールドツアーでいろいろな国に行くなかで、痛感しているのは言語の大切さ。英語ができたら、コミュニケーションの幅も広がるはず。苦手だからってやらないのは甘えでしかないし、苦手でも逃げたくない。学びにおいては好きという気持ちと同じくらい続けることも大切だと思っているので、苦手でも続けられるようなやり方を見つける工夫をしています。例えば、長時間の勉強が続かない僕は、1日20分と勉強の時間を決めてやり続けるようにしています」

――“好き”を追求する拓磨にちなみ、お2人が追求したいことや、続けている好きなことがあれば教えてください。

豆原「僕はやっぱり筋トレです」

八木「現場でも、撮影中は筋トレに行けないからと言って、その辺にあるものを持ち上げてトレーニングされていました。大きな扇風機も持ち上げていた気が…(笑)」

豆原「誰かに止められるかと思ったら、みなさんにこやかに見守ってくれて(笑)。“好き”を尊重してくれる素敵な現場でした」

八木「私の大学の卒論のテーマは『スパイダーマン』なのですが…」

豆原「撮影中に、その話を聞いた記憶が蘇ってきた!」

八木「卒論のテーマに選ぶくらい好きな『スパイダーマン』はこれからもずっと追いかけていきたいです。みんなのために行動する姿が好きです」

豆原「いいですね!素敵です!」

取材・文/タナカシノブ

■衣装協力
ニット ¥27,500(LITTLEBIG)、ネックレス ¥74,800(LION HEART/Sian PR)、リング ¥4,950(LHME/Sian PR)、その他/スタイリスト私物(以上、豆原一成) Patchwork embroidered dress ¥143,000(MURRAL)(以上、八木莉可子)

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