「第38回東京国際映画祭」の注目作品をチェック!公開前の話題作から国内外の秀作、そして“幻の映画”の上映も
コンペティション部門には日本映画が2本選出!
“映画祭の華”と呼ぶべき「コンペティション部門」では、108の国と地域から応募があった1970本のなかから厳正な審査を経た15本が上映される。日本からは岩田剛典が主演を務め、坂下雄一郎監督がメガホンをとった『金髪』(11月21日公開)と、中川龍太郎監督の最新作『恒星の向こう側』の2本が選出。
他にもタイの鬼才ペンエーグ・ラッタナルアーン監督の最新作で、浅野忠信も出演している『死のキッチン』や、カンボジア出身のリティ・パン監督のドキュメンタリー『私たちは森の果実』、アゼルバイジャンのヒラル・バイダロフ監督の『虚空への説教』、ハンガリーの鬼才パールフィ・ジョルジ監督の『雌鶏』など、個性豊かな作品がラインナップ。
1936年の英国統治下だったパレスチナを舞台にしたアンマリー・ジャシル監督による歴史劇『パレスチナ36』や、イスラエル出身の名匠アモス・ギタイ監督がフランスで手掛けた『ポンペイのゴーレム』など、世界中で起きているさまざまな問題に通底するテーマを携えた作品も。映画を通して世界の“いま”を目撃することができるだろう。
「ガラ・セレクション」部門では“トラウォ”監督のマスタークラスもが!
世界の映画祭で話題を集めた作品や、国際的に人気の高い監督の最新作など、日本公開前の最新作をプレミア上映する「ガラ・セレクション部門」では、6本の日本映画を含む13作品がラインナップ。
第78回カンヌ国際映画祭のカンヌ・プレミア部門に出品された深田晃司監督の最新作『恋愛裁判』(2026年1月23日公開)や、アリ・アスター監督とホアキン・フェニックスがタッグを組んだ『エディントンへようこそ』(12月12日公開)のほか、ジェレミー・アレン・ホワイトがロックの英雄を演じた『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』(11月14日公開)やオスカー俳優ブレンダン・フレイザーとHIKARI監督が東京を舞台に仮の家族の姿を描く『レンタル・ファミリー』(2026年2月27日公開)といったアカデミー賞レースに向けて押さえておきたい注目作も。
さらに同部門では、今年1月に日本公開されるや口コミで話題が広がり、興収5億円を超える大ヒットとなった『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(24)の上映と、同作を手掛けたソイ・チェン監督が自身の作品について語るマスタークラスも開催される予定だ。