アリ・アスター監督3度目の来日決定!『エディントンへようこそ』第38回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門正式出品
『ヘレディタリー/継承』(18)、『ミッドサマー』(19)、『ボーはおそれている』(23)に続き、アリ・アスター監督がA24とのタッグで送るホアキン・フェニックス主演映画『エディントンへようこそ』が12月12日(金)より公開される。このたび、本作の本ポスターが解禁。さらに、アリ・アスター監督、3度目の来日となるジャパンプレミア登壇も決定した。
物語の舞台は2020年、ニューメキシコ州の小さな町、エディントン。コロナ禍で町はロックダウンされ、息苦しい隔離生活のなか、住民たちの不満と不安は爆発寸前。保安官ジョー(フェニックス)は、IT企業誘致で町を“救おう”とする野心家の市長テッド(ペドロ・パスカル)と“マスクをするしない”の小競り合いから対立し「俺が市長になる!」と突如、市長選に立候補する。ジョーとテッドのいさかいの火は周囲に広がっていき、SNSはフェイクニュースと憎悪で大炎上。同じころ、ジョーの妻ルイーズ(エマ・ストーン)は、カルト集団の教祖ヴァーノン(オースティン・バトラー)の扇動動画に心を奪われ、陰謀論にハマっていく。
今回解禁となったポスターは、小さな町の選挙戦を舞台に、暴力、SNS、陰謀論に翻弄、狂気と混沌の渦へと引きずり込まれていく運命の4人の姿を捉えたもの。添えられたキャッチコピーは「この町で正しいのは俺だけだ」。「正義か、無法か」一見ポップなオレンジ色に燃え立つ背景は、まさに危険な「炎上」境界線に立つ彼らを象徴しているようだ。不気味なほど不安を煽りたてると共に観る人を炎の渦へと誘い込むようなビジュアルとなっている。
そして、本作が第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に正式出品が決定し、『ボーはおそれている』以来、2年ぶり3度目となるアスター監督の来日およびジャパンプレミアへの登壇も決定した。日程、詳細などは後日公式SNSにて発表予定。世界を熱狂させる天才が再び日本のファンの前に姿を現す、待望の瞬間に注目したい。
実力派キャスト陣がそろい、アスター監督作品史上最も豪華なアンサンブルが実現した本作。エディントンの選挙戦にはどのような運命が待ち受けているのだろうか?町と住人は誰も予想できない破滅の淵へと突き進んでいく“炎上スリラー”に期待が高まる。
文/鈴木レイヤ