『愛に乱暴』の森ガキ侑大監督最新作『架空の犬と嘘をつく猫』2026年1月公開決定!主演は高杉真宙

『愛に乱暴』の森ガキ侑大監督最新作『架空の犬と嘘をつく猫』2026年1月公開決定!主演は高杉真宙

『愛に乱暴』(24)の森ガキ侑大監督最新作『架空の犬と嘘をつく猫』が、高杉真宙を主演に迎え2026年1月9日(金)より公開されることが決定。あわせてポスター、予告編が到着した。

原作は、「川のほとりに立つ者は」で本屋大賞にノミネートされた寺地はるなの同名小説。脚本は『浅田家!』(20)で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した菅野友恵。弟の死により現実を見なくなった母親を筆頭に、家族誰もが”不都合な真実“から目を逸らし、それでもなお一緒に暮らしている、機能不全の羽猫家の約30年間が描かれる。不完全で厄介だが、どこか愛おしい。そんな家族の“嘘”と“絆”を丁寧に映しだす。

主人公の羽猫山吹を演じるのは、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』(25)、『盤上の向日葵』(10月31日公開)、テレビドラマ「ロイヤルファミリー」と出演作が相次ぎ、現在大活躍中の高杉。確かな演技力と柔らかな存在感で物語を支える。そして、山吹の幼馴染で恋人となる佐藤頼を伊藤万理華、山吹の初恋の相手、遠山かな子を深川麻衣が演じ、正反対の女性像を体現。また母の雪乃を安藤裕子、姉、紅を向里祐香、父の淳吾を安田顕、そして祖母役に余貴美子、祖父役には柄本明ら幅広い世代の実力派俳優たちが集結した。さらに、お笑いタレント、脚本家、女優と様々な顔をもつヒコロヒーや本作の舞台となった佐賀出身のはなわなど、バラエティに富んだ出演者たちが脇を固める。撮影は2024年、原作の舞台である佐賀県で全編ロケが行われた。

ポスターに写るのは、羽猫一家と山吹の恋人、頼役の伊藤万理華。向き合うことなく一列に並び、それぞれがバラバラの場所を見つめている構図はまさに、“機能不全”な家族そのものを表している。メインのコピーになっているのは「家族をやめたい人たちへ」。家族の中でのもめごとは大小関わらずつきものではあるが、それでも家族だからこそ逃れられない、そういう時につい思ってしまうかもしれない言葉が記された。

予告編でも同じくこのコピーが冒頭から出てくる。その後、山吹が子どものころを「全然いいことがなかった」と佐賀弁で回想。弟の青磁の死が受け入れられない母親と、弟が死んだことをわからせようとする姉の紅。そんな家族から逃げるように愛人と親密な時間を過ごしている父。壊れていく家族、というテロップのあとには、山吹が弟が生きているかのように母に送り続けた手紙の文章が読まれる。

大人になり、そのころのことを「けなげな子のフリばしとっただけ」と語る山吹に、祖母は「あんたもあんたの人生、生きんしゃい」とやさしく語りかける。山吹が、嘘をついてでも守りたかったものはなんだったのか。ナレーションは、「噓が愛に変わるとき、僕らは家族になっていく」、と30年の月日の中で”嘘“が変わっていくことを伝える。


彼らは彼らの嘘をどう受け止めたのか。それによってこれまでの家族とどう変わっていくのか?ぜひ劇場で確かめて欲しい。

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