険悪な様子を捉えた本編映像『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』カンバーバッチは「関係がどの段階にある⼈でも共感できる」

険悪な様子を捉えた本編映像『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』カンバーバッチは「関係がどの段階にある⼈でも共感できる」

ある夫婦の離婚をめぐる“戦争”を描いたブラック・コメディとして大ヒットした『ローズ家の戦争』(89)。この名作を、監督ジェイ・ローチ、オリヴィア・コールマンとベネディクト・カンバーバッチの主演で再映画化した『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』が10月24日(金)より公開となる。本作より、本編映像が到着した。

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【写真を見る】銃を向け合う命懸けの夫婦喧嘩に発展していく2人の男女を痛快に描く[c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

順調なキャリア、可愛い子どもたち、完璧な家庭生活に彩られ、誰がどう見ても順風満帆な夫婦。しかし、夫が事業破綻をしクビを宣告されると事態が一変。みるみるうちに夫婦のバランスが崩れ、2人の心に秘められた競争心と不満が一気に火を噴く。1989年に公開され大ヒットを記録した『ローズ家の戦争』が、ローチ監督&トニー・マクナマラ脚本によって復活した本作。夫婦間のよくある話を、痛快に、シビアに、そしてエモーショナルに描く最高級エンタテインメントが誕生した。

オレンジを顔面に投げつけたり、バスルームにカニを投げ入れたり、ついには銃を相手に向け始めるなど命懸けの夫婦喧嘩が話題の本作。今回解禁となったのは、コールマンが「彼らの違いが互いの魅⼒的な部分だったけれど、やがてその違いが最も互いをいら⽴たせるものになってしまった」と語るように、立場が逆転した夫婦がお互いの不満を明かすユーモアもたっぷりの本編映像だ。

建築家として順調だったものの、大嵐の夜にすべてを失った夫テオ(カンバーバッチ)と、店が大繁盛して仕事に生きる妻アイビー(コールマン)。一夜にして2人の立場が逆転してしまったテオは思わず「時々、憎しみが…」と不満をポロリ。「目が眩むような憎しみが押し寄せる」と明らかにされたアイビーは「ピクニックにいくなら(大量殺人犯の)チャールズ・マンソンを選ぶかも」と言い放ち、2人の関係は急速に悪化。ところが、お互いが仕事や家庭に疲れているからだ、と原因を突き止めた2人は一転、「2人の時間が欲しい」と見つめ合う。

カンバーバッチが「この映画には、関係がどの段階にある⼈でも共感できる要素が必ず含まれています。ただし、あまりに多くはないことを願うけど。つまるところ、これは警告の物語なんです」と語るように、どんな夫婦にも一度は訪れる危機を感じさせながらも、最後にはロマンチックさを感じさせるという名俳優2人ならではの軽妙なシーンとなっている。


一度は愛を誓った夫婦でありながら両者1歩も譲らない、まさに“命懸けの夫婦喧嘩“を描いた本作は、食欲を刺激しまくる料理や斬新な建築デザインなどハイセンスなビジュアルも見どころ。誰もが自分と重ねながら、愛する人との時間を思いださずにはいられないコメディムービーに期待しよう。

文/サンクレイオ翼

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