長尾謙杜&山田杏奈&Saucy Dog石原慎也『恋に至る病』3人の素顔に迫るインタビュー映像
人気グループ、なにわ男子の長尾謙杜と山田杏奈がW主演を務める映画『恋に至る病』が10月24日(金)に公開となる。このたび、長尾と山田に加え、主題歌「奇跡を待ってたって」を担当したSaucy Dogの石原慎也を交えたSpecial 3shot Interviewが実現し、その映像が解禁された。
本作は俊英作家、斜線堂有紀による同名小説を、『月の満ち欠け』(22)、『母性』(22)などの廣木隆一監督が実写映画化した衝撃のラブストーリー。本作では、不器用で一途な初恋、同級生の不審死と恋人への恐ろしい疑惑、抑えられない純粋な想いなどが描かれていく。果たして2人がたどり着く、せつなすぎるラスト4分と、明かされる彼女の本心とは?
内気な男子高校生、宮嶺望を演じるのは、現在ライブツアー中で、来年にはドームライブの初開催を控える、なにわ男子の最年少メンバーである長尾。俳優としても『室町無頼』(25)に出演し、『おいしくて泣くとき』(25)では劇場映画初主演を務め、9月26日(金)より公開される『俺ではない炎上』、本作での主演抜擢と、今年だけでも計4作品の出演を果たす最も旬な若手俳優だ。そして宮嶺が出会い、初恋に落ち、彼の人生を大きく変えることになる寄河景を演じるのは、『ゴールデンカムイ』(24)、『正体』(24)で第48回日本アカデミー賞優秀助演女優賞、新人俳優賞をW受賞するなど演技力に定評のある山田。本作で彼女が魅せる“殺人犯へと変わりゆく恋人”という二面性のある役柄は、まさに映画ファンが求める次なる挑戦となる。
インタビューでは、まずはじめに主題歌「奇跡を待ってたって」を聴いた印象について、本作で内気な性格だが芯のある宮嶺を演じる長尾は、「歌詞を見たときに映画の内容がすっと入ってきて、改めて主題歌を通してこの映画を語ってくれているような感じがしました。僕たちも撮影の日を思いだしました」とコメント。クラスの人気者だが、実は裏があるヒロイン、景を演じる山田は、「初めて楽曲を聴いた時に、『撮影頑張ったね』と言ってもらえたような気がしました」と語り、石原の歌声に心を強く動かされたことを明かした。主演の2人から絶賛の声を聞いた石原は、「うれしいです。とてもすてきな映画で、曲も含めて映画がきちんと締まるように作りたいと思っていたので、いい感じにできたんじゃないかなと思います!」と楽曲への手応えを語った。
長尾と山田から、キャストの目線で気になっていた質問として、一般的に楽曲を制作するときと、主題歌として楽曲を提供するときの作曲スタイルの違いを聞くと、石原は「主題歌として楽曲を提供するときは、作品のストーリーがあるからそれを邪魔したくないし、ストーリーに合わせたいと思っているので、先に絶対、原作や脚本を読ませてもらっています」と、原作に忠実に進めていくスタイルだと告白。一方で楽曲提供ではない形で曲を作る時は、「自分で新しくストーリーを作って書かないといけないから、また別の大変さがあります」と2つの違いについて語った。
山田から主題歌「奇跡を待ってたって」の制作過程について聞かれると、石原は「今回に関してはギターのリフが先に思いついていて、“このリフ使いたいな。絶対合うんだけどな”と思って、そこからAメロの歌詞を考えました。以降は基本的に歌詞が先で、最後まで仕上げていきました」と楽曲制作の貴重な裏側を語った。
主題歌「奇跡を待ってたって」のなかで、主演2人のお気に入りの歌詞のフレーズについて聞くと、「羽が生えただけの塊になった」というサビ前のフレーズを挙げた長尾。それに対し石原は、「羽が生えただけの塊って、怪物や化け物というふうにも見えるじゃないですか。その生き物と生き物ではないものの間を表現したかった」と、歌詞に込めたきめ細やかな工夫を語り、長尾をうならせた。加えて楽曲について山田は、「全体を通してこの映画は“蝶”がキーワードになっているんですが、直接表現せずともそれが伝わってきます」と、本作のモチーフの1つとも言える“蝶”について言及。劇中シーンを彷彿とさせる歌詞の1つひとつが非常に印象深い楽曲の続きは、ぜひ映画館でチェックしてほしい。
最後に、長尾演じる“内気だけど自分の気持ちに真っ直ぐな宮嶺”か、山田演じる“明るくて人気者だが裏がありそうな景”、自分はどちらに近いか?という質問に対し、石原が「(宮嶺)望かな…。人見知りなんで実は…」と回答すると、「私もです」と石原に同意する山田。
それに対し長尾は、「内気ではないし、どちらかというと景かな…。家で映画やドラマを観ていても外に行きたくなっちゃいます」とアウトドア派の回答。「前から決まっていた予定だったら、そこに向けてマインドを持っていけるけど…」と、インドア派の山田が返すと、長尾は、「布団に入って寝る時に、“今日1日このままで終わっていいのかな?”って考えるんですよ。出かけたら違う人生が待っているかもしれない!」というポジティブな意見に、インドア派な2人も「確かに」と納得の様子だった。
主題歌の魅力から制作秘話、キャストの素顔まで盛りだくさんのSpecial 3shot Interview映像を楽しみつつ、この秋、最もピュアで刺激的なラブストーリー映画『恋に至る病』の続報にもぜひ注目していただきたい。
文/山崎伸子