“赤い人”が隣の席に…⁉『カラダ探し THE LAST NIGHT』“恐さ無限ループ<絶叫上映>”潜入リポート
超刺激的ループ型ホラーの最新作として、現在公開中の『カラダ探し THE LAST NIGHT』。9月21日には新宿ピカデリーにて、よりリアルな恐怖が体験できる“映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』”恐さ無限ループ<絶叫上映>”が開催。大勢のホラー映画ファンが集まり、絶叫が止まらない特別上映を楽しんだ。
『カラダ探し THE LAST NIGHT』のストーリーは、以下の通り。
深夜0時。バラバラになった体を見つけ出すまで、同じ日を繰り返す「カラダ探し」。明日香(橋本環奈)と高広(眞栄田郷敦)が「カラダ探し」を終わらせた直後、高広の目の前で明日香がこの世から消えてしまう。その3年後、ある日陸人(櫻井海音)たち5人の高校生が目を覚ますと、そこは真夜中の遊園地。突然全身血だらけの少女“赤い人”が現れ、無惨に殺されてしまう彼らだったが、目を覚ますと同じ日の朝だった…。「カラダ探し」に選ばれたことに気づく陸人たちの前に、かつての面影を失った高広が現れる。高広は3年間、恋心を寄せる明日香を探し続けていた。6人は“呪いの連鎖”によって消えた明日香を救い出すため、“赤い人”の恐怖と対峙する。高広は明日香を助け出すことができるのか?「カラダ探し」に隠された謎が、ついに明かされる。
このたびの絶叫上映では、劇中において恐怖の象徴である“赤い人”が、本編上映中に不規則なタイミングで場内を回遊。不特定の座席に着席、鑑賞者の背後に忍び寄るなど、特別な演出が盛り込まれている。そうした演出に「怖すぎて声が出てしまう!」「絶叫を抑えられない!」となったら遠慮なく、思いきり絶叫できるところがポイントで、実は恐怖体験だけなく、絶叫によるストレス解消を目的に参加するホラー映画ファンも多いという。
入場時には、絶叫するべきポイントや、絶叫・応援・ツッコミなどに関する鑑賞レギュレーションをまとめた「楽しみ方ガイド」が手渡される。こちらに目を通していると場内が暗くなり、ついに上映がスタート。
序盤の日常パートは何事もなく、通常の上映時と同じ形で映画が展開していく。そうして真夜中の遊園地が舞台の「からだ探し」パートになると、突如、劇場内にも“赤い人”が出現。ゆっくりと徘徊しつつ、劇中の恐怖シーンに合わせて鑑賞者に詰め寄るパフォーマンスがくり広げられ、その都度、場内には鑑賞者の絶叫が響き渡った。
非常におもしろい試み。せっかくなので、こういった演出のイベント上映はどんな席だとより楽しめるのか?を分析してみた。
「暗い空間で局地的に“赤い人”に襲われる」という演出だったため、「あっちで誰かが絶叫した」「今度はこっちで誰かが絶叫した」という、絶叫の小出しが続く状態になっていた。そして、席の構造上、中央の内側の席の鑑賞者には、“赤い人”もなかなか絡めない。各列の通路側の人がターゲットになりやすいこともわかった。
よって、今回の場合は、直接“赤い人”と接触する機会のあった、通路側の座席の鑑賞者が一番恐怖を体感できたのではないだろうか。
ちなみに本編の終了後、エンディングでは“赤い人”がスクリーンの前に立ち、Stray Kidsによる主題歌「Parade」に合わせてダンスを踊るという、それまでとは打って変わってテンションが上がるパフォーマンスを披露!こちらに来場者は大ウケで、ホラー映画でありながら、最後は楽しい雰囲気で締めくくる形となった。
また劇場の出入り口では、“赤い人”が参加特典の景品を配布するひと幕もあり、こちらも大好評。希望者は一緒に写真を撮ることもでき、劇場の前に撮影待ちの長蛇の列ができるほどの盛況ぶりだった。
そうして写真撮影も楽しんでいた来場者に、絶叫上映の感想を聞いてみたところ、「“赤い人”がすごい迫力で襲ってくるシーンが怖かったです。グロいシーンも多くて衝撃的でした。ただ、内側の席だったので、劇場内に“赤い人”がいることがわからなくて。最後に明るくなってから、初めていることに気づきました」(10代・女性)、「ホラー映画が好きでいろいろ観てきたけど、この映画はその中でいちばんおもしろかったです。グロいシーンも多かったし、戦闘シーンは迫力もあって最高でした」(10代・男性)、「友達に誘われて、人生で初めてホラー映画を観たんですけど、本当に怖くて、ビビり散らして、泣きそうになりました。しかもリアルに“赤い人”が現れて。真横に顔を近づけられた時は、めちゃくちゃビビりました」(10代・男性)、「Stray Kidsのファンなので、主題歌目当てで参加しました(笑)。映画そのものはめちゃくちゃ怖くて、上映中は何度も叫んでしまって。でも、エンディングで“赤い人”が踊っていたのは可愛かったです」(20代・女性)といった意見を聞かせてもらえた。
取材・文/ソムタム田井