ブレンダン・フレイザー主演作『レンタル・ファミリー』!東京国際映画祭出品&アジアン・プレミア開催決定

ブレンダン・フレイザー主演作『レンタル・ファミリー』!東京国際映画祭出品&アジアン・プレミア開催決定

『ザ・ホエール』(22)で第95回アカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーの主演作『レンタル・ファミリー』(2026年2月27日公開)。本作が第38回東京国際映画祭に出品され、アジアン・プレミアが開催されることも決定した。

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監督を務めるのは、長編デビュー作『37セカンズ』(19)がベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で注目を集め、「Beef/ビーフ」、「TOKYO VICE」などの話題作を手掛けてきたアメリカをベースに活躍する日本人監督のHIKARI。第50回トロント国際映画祭では、いま最も注目されるクリエーターに贈られるEmerging Talent Awardも受賞し、名実共に世界が注目する映画監督に名を連ねたHIKARI監督が、長編2作目となる本作でサーチライト・ピクチャーズとタッグを組み、日本を舞台にしたオリジナル作品を世界に送りだす。共演には、「SHOGUN 将軍」も話題のエミー賞ノミネート俳優の平岳大、「PACHINKO パチンコ」「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」の山本真理、新鋭のゴーマン シャノン 眞陽らに加えて、名優、柄本明も名を連ねている。

現地時間9月6日に開催された第50回トロント国際映画祭にて、主演のフレイザーやHIKARI監督らも参加のワールドプレミア上映が行われ、会場は大きな熱気に包まれた。上映後、世界各国の批評家や評論家たちからは、「これは優美な映画だ。近頃あまり見かけない、控えめな人間味あふれるコメディである」、「演技の芸術と真髄を描いた風変わりで興味深い映画」といった絶賛の声が多く上がっている。

このたび、本作が10月27日(月)~11月5日(水)にて開催される第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に正式出品されることが決定。あわせて、本作のアジア、日本最速上映となるアジアン・プレミアの開催も発表された。

本作の主人公は、報酬を得て“家族”の役割を演じる俳優を派遣する「レンタル・ファミリー」会社で働くことになったアメリカ人中年男性フィリップ(フレイザー)。東京をはじめとした日本各地を舞台に、“レンタル・ファミリー”として出会う人々と交流を重ねる中で、少しずつ自らの人生に向き合い、生きる喜びを見出していく姿を描くハートフルなヒューマンドラマとなっている。

かつて、歯磨き粉のCMで一世を風靡し一躍人気者となるも、世間からはすっかり忘れ去られつつある男が、“役割”として“家族を演じる”という仕事に戸惑いながらも、次第に心の変化を迎える本作。フレイザーの繊細な演技にはトロント国際映画祭でも絶賛が集まり、二度目のアカデミー賞受賞への期待も高まっている。

約か月に及ぶ日本での撮影期間中、フレイザーは滞在を続け、オール日本ロケを敢行。ネオンが光り輝く新宿の街並みや、上空から捉えた渋谷のスクランブル交差点など、東京の街並みも重要な登場人物として映しだされている。舞台となった東京で迎えるアジアンプレミアは、本作にとってまさに凱旋の瞬間。上映やイベントの詳細は映画祭公式サイトなどで順次発表される予定となっている。

さらに、すでに発表されている豪華出演者たちに加え、個性豊かな俳優陣の本作への出演情報も解禁に。レンタル・ファミリー社の最年少スタッフで社内のムードメーカーの光太役を演じるのは、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」や「TOKYO VICE」シリーズなどの話題作で注目を集める木村文。フィリップの孤独を癒す存在であり、もう一つ意外な顔を持つLOLA役には、「深夜食堂」シリーズなどに出演し、近年はヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』(23)に出演するなど確かな演技力で様々なジャンルの役を演じる安藤玉恵。

レンタル・ファミリー社に白人男性の新郎役を依頼する女性、佳恵を演じるのは、「全裸監督」シリーズで鮮烈なブレイクを果たし、『シティーハンター』(24)のヒロイン役でも大きな注目を集めた森田望智。娘の受験のため、フィリップに父親役を依頼するシングルマザーの瞳役には、「初恋の悪魔」や「TOKYO VICE」にも出演する篠崎しの。レンタル・ファミリー社の社長、多田の妻役を務めるのは、『夜明けまでバス停で』(23)で日本映画批評家大賞、主演女優賞を受賞し、多彩な役柄をこなす演技派女の板谷由夏。そして、世の中から忘れられつつある老名優の父を気遣う娘、雅美役で、数多くの映画やドラマで幅広い役柄をこなし、舞台でも活躍する真飛聖が参加している。このほか、菅原大吉、原日出子、神野三鈴、宇野祥平、梅沢昌代といった実力派俳優も顔をそろえ、まさに日本が世界に向けてその魅力を発信するにふさわしいキャストが勢揃いした。


フィリップはどうして、日本のレンタル家族会社にかかわることになったのか?他人の人生の中で“仮の”役割を演じることで、思いがけず発見していく生きる喜びとは。『レンタル・ファミリー』の続報に注目してほしい。

文/平尾嘉浩

※篠崎しの「崎」は「たつさき」が正式表記

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