アニメ版「ゴールデンカムイ」がついにスクリーンに見参ッ!“最終章”に向かう前の重要局面となる「札幌ビール工場編」とは

アニメ版「ゴールデンカムイ」がついにスクリーンに見参ッ!“最終章”に向かう前の重要局面となる「札幌ビール工場編」とは

2026年1月からいよいよ“最終章”の放送がスタートするテレビアニメ「ゴールデンカムイ」。それに先駆け、最終章の序章が描かれる『劇場先行版 アニメ「ゴールデンカムイ」札幌ビール工場編』が前後編2部作として、前編が10月10日(金)から、後編が10月31日(金)から連続公開される。

意外にもアニメ版の「ゴールデンカムイ」が劇場で上映されるのは今回が初めてのこと。しかもすでに放送されたエピソードの総集編ではなく、最終章に向けて絶対に押さえておかなくてはならないド派手なバトルが繰り広げられる“札幌ビール工場編”を大スクリーンで観られるとあって、はやくも“金カム”ファンのあいだでは期待が高まりに高まっている。そこで本稿では、現時点で発表されている本作の情報をまとめていこうッ!

“最終章”前の重要局面!札幌ビール工場での乱戦がスクリーンに

【写真を見る】テレビアニメ“最終章”に向かうための重要局面!原作25巻からはじまる「札幌ビール工場編」が前後編2部作に
【写真を見る】テレビアニメ“最終章”に向かうための重要局面!原作25巻からはじまる「札幌ビール工場編」が前後編2部作に[c]野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

原作は、2014年に「週刊ヤングジャンプ」で連載がスタートし、2022年4月まで約8年にわたって連載された野田サトルの同名コミック。“不死身の杉元”の異名をとる元兵士の杉元佐一が、アイヌの少女アシリパと共に埋蔵金の在り処が描かれた“刺青人皮(いれずみにんぴ)”を求めて北海道中を旅し、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見中尉や戊辰戦争で死んだはずの土方歳三らと壮絶な戦いを繰り広げていく様が描かれる。

王道の冒険ロマンや迫力満点のアクションの数々はもちろんのこと、アイヌ民族文化や北海道の歴史背景、さらには大自然で生き抜くサバイバルや狩猟やグルメ、ユーモラスな展開に様々な映画のオマージュなど、ありとあらゆる要素を凝縮させたエンタメ感の高さで話題沸騰。「マンガ大賞2016」第1位や「第22回手塚治虫文化賞」マンガ大賞など数多くの賞に輝き、これまで刊行されたコミックスの累計発行部数は3000万部を突破する大人気作となっている。

海賊房太郎と手を組むことにした杉元たちは、札幌へと向かうのだが…
海賊房太郎と手を組むことにした杉元たちは、札幌へと向かうのだが…[c]野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

そんな本作のテレビアニメ版は2018年4月にスタートし、すでに第4期まで放送されている。樺太から帰還した杉元とアシリパたちの旅が佳境へと差し掛かった第4期の終盤では、蒸気船で石狩川を下ろうとしていた杉元たちの前に、脱獄囚のひとりである海賊房太郎の一味が出現。激闘の末、房太郎の持つ情報で土方と鶴見中尉を出し抜けるかもしれないと考えた杉元は、彼と協力関係を結ぶことを決断した。

「札幌ビール工場編」では、新たな標的として脱獄囚の上エ地圭二の足取りを追って札幌へと向かう杉元たち。その頃、同地では宇佐美上等兵と菊田特務曹長からなる第七師団の斥候に加えて、土方歳三の一味が連続娼婦殺害事件を起こした別の脱獄囚の捜索を進めていた。杉元と土方のあいだで一触即発の事態が生じるも、第七師団に金塊が渡ることだけは避けたい両者は協力する道を選択。連続殺人の次の現場が札幌ビール工場との情報をつかみ、待ち伏せ作戦を実行に移すのだが、そこに宇佐美たちや上エ地らが姿を現し…。

舞台挨拶は全国同時生中継!ファン必携の入プレも

前編の公開週末である10月12日(日)には新宿ピカデリーにて公開記念舞台挨拶が開催。杉元役の小林親弘やアシリパ役の白石晴香、白石役の伊藤健太郎、土方役の中田譲治、宇佐美上等兵役の松岡禎丞、月島軍曹役の竹本英史、鯉登少尉役の小西克幸、そして海賊房太郎の関智一が大集合。全国の劇場(一部劇場を除く)ではライブビューイングも開催されるので、チケットの販売情報など詳細はアニメ公式ホームページで確認してほしい。

原作の連載終了から3年以上、いまも熱狂的なファンが増え続けている「ゴールデンカムイ」
原作の連載終了から3年以上、いまも熱狂的なファンが増え続けている「ゴールデンカムイ」[c]野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

また公開期間中には全国の上映劇場で、入場者特典「特製ポスターステッカーセット」も配布される。劇場先行版の舞台である札幌ビール工場にちなんだ、杉元たち登場キャラクターが勢揃いしたデザインとなっており、全部で16種類。前編の第一弾は10月10日から、第二弾は10月24日(金)から、後編の第一弾は10月31日(金)から、第二弾は11月14日(金)からの4回にわけて4種1セット。いずれも数量限定でなくなり次第終了のため、お早めに劇場に足を運んでコンプリートを目指そう!

そして全国の上映劇場(一部劇場を除く)とメイジャー通販サイト、MOVIE WALKER STORE、アニメイトでは現在、本作のムビチケカード全5種。前編は「杉元佐一&アシリパver.」と「尾形百之助ver.」、後編は「鶴見中尉ver.」と「土方歳三ver.」の各2種で、それぞれキービジュアルに使用されている各々のイラストのデザイン。また、1枚で前後編両方を鑑賞できる「前後編セット券」は、5人全員が集結したビジュアルとなっている。

『劇場先行版 アニメ「ゴールデンカムイ」札幌ビール工場編』前編は10月10日(金)より、後編は10月31日(金)より公開!
『劇場先行版 アニメ「ゴールデンカムイ」札幌ビール工場編』前編は10月10日(金)より、後編は10月31日(金)より公開![c]野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

本作のように人気マンガを原作にしてテレビ放送と連動するかたちで描かれるアニメーション映画は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)や『呪術廻戦0』(21)に代表されるように、近年メガヒット作が相次いでいる。現在も『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(公開中)が歴史的なヒットを記録しており、今後は『チェンソーマン レゼ篇』(9月19日公開)も待機。この大ムーブメントに、ついに「ゴールデンカムイ」も加わることになる。


また、山崎賢人が主演を務め興収29億9000万円の大ヒットを記録した実写版『ゴールデンカムイ』(24)の続編となる『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』が2026年3月13日(金)より公開されることも先日発表されたばかり。この秋から“金カム”がさらに盛り上がること間違いなしだッ!

文/久保田 和馬

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」、アシリパの「リ」は小文字が正式表記

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