『カラダ探し THE LAST NIGHT』ホラーの裏で弾ける笑顔!橋本環奈×木村佳乃が死者の世界で激突する撮影現場に潜入

『カラダ探し THE LAST NIGHT』ホラーの裏で弾ける笑顔!橋本環奈×木村佳乃が死者の世界で激突する撮影現場に潜入

若い世代から圧倒的な人気を誇るシリーズの最新作、『カラダ探し THE LAST NIGHT』が公開中だ。遊園地を舞台にした恐怖のループ「カラダ探し」は、スリリング&スピーディーでワクワク感満載。一方、橋本環奈演じる明日香が飛び込んだ“死者の世界”では、荘厳な雰囲気のなか、明日香と新たにシリーズに参戦した木村佳乃演じる“謎のおんな”が、迫力あふれる対決を繰り広げている。そこでMOVIE WALKER PRESSは、“死者の世界”の撮影現場に潜入!戦慄バトルの裏側では、特殊メイクにも挑んだ橋本と木村が仲睦まじい笑顔を弾けさせていた。

木村佳乃の怪演に震える

“赤い人”と呼ばれる全身が血で染まった少女と対決し、バラバラになった体を見つけ出すまでは、同じ日を繰り返す恐怖のループ「カラダ探し」。前作において明日香たち6人の高校生たちは、仲間と絆を育みながら、死に物狂いで「カラダ探し」を終わらせたはずだった。しかしその直後、明日香の存在がこの世から消えてしまう。本作ではそれから3年後、明日香の幼なじみの高広(眞栄田郷敦)が、彼女を助け出すために、新たな参加者と共に真夜中の遊園地での「カラダ探し」をはじめ、明日香は迷い込んだ“死者の世界”で呪いの連鎖を断ち切ろうと奮闘する。

【写真を見る】震えるほど恐ろしく、そして美しい!木村佳乃が“謎のおんな”を怪演
【写真を見る】震えるほど恐ろしく、そして美しい!木村佳乃が“謎のおんな”を怪演[c]2025「カラダ探し THE LAST NIGHT」製作委員会

いつの間にか、荒涼とした“死者の世界”へと足を踏み入れてしまった明日香。そこで出会った“謎のおんな”は呪いの連鎖を止める方法を明日香に伝えるが、明日香は“謎のおんな”に導かれ、新たな恐怖を体験していくことになる。撮影現場では、福岡県北九州市の港湾倉庫に建てられた“死者の世界”のセットで、制服姿の橋本と、“謎のおんな”の特殊メイクを施した木村が対峙していた。

“謎のおんな”は、“死者の世界”に閉じ込められ石化しているキャラクター。木村は真っ白のヘアスタイルに、顔面もストーングレーに変身。目にはカラコンを装着し、異様なオーラを放っている。朽ち果てた壁と一体化するように石化した“謎のおんな”が目をギョロリと光らせながら、「お前のカラダ探しが始まった…」と低い声を響かせる場面では、スタッフから「怖い」という言葉と共に、「美しい」という声も漏れ聞こえてくる。“謎のおんな”の表情は時に恐ろしく、それでいて悲しくもあり、空っぽにも見えるなど、複雑性に満ちている。「カラダ探し」の世界をさらに押し広げ、まさに“謎”であるキャラクターを静かな迫力と共に演じきった木村の名演は圧巻だ。

木村は、もともとホラーが大好きなのだという。原祐樹プロデューサーによると、木村自ら「もっとこうしたい」とビジュアルにもたくさんの提案を加えてくれたそうで、「『目にはカラコンをつけたほうがいいよね』という話から、『もっと顔にボコボコとした凹凸をつけたい』『口のなかは真っ黒に塗ったらいいかも』と様々なアイデアを木村さん自ら提案してくれました。白髪にするというアイデアも、木村さんから出たものなんです」と感謝しきり。「とにかく恐ろしい存在にしたい」と前のめりになって、“謎のおんな”を演じてくれたと話す。実は“謎のおんな”にはもう一つキャラクター名があり、その着想は原作者のウェルザードから飛び出したもの。「本作は映画のオリジナルストーリーですが、ウェルザード先生のアイデアによって物語に深みが増しています。ウェルザード先生が、一体、このキャラクターになにがあったのかと考察する余地を作ってくださった」(原P)というから、原作ファンも注目だ。

橋本環奈、木村佳乃との共演に感激「もっとご一緒したい!」

明日香は、呪いを解いてもとの世界に戻るために、恐る恐る“謎のおんな”に近づいていく。「ホラー映画では驚いたりする時に息をたくさん使うので、酸欠気味になることもあって。体を張る大変さもあります」と話した橋本だが、「はあ、はあ…」という細やかな息遣いにも不安や恐怖をにじませながら、明日香の心情を見事に体現。「恐怖している人の顔を見て、観客のみなさんはより怖さが増す。ホラー映画では、“恐怖する顔”というのもとても大事だと思っています」とホラー映画での心得を語る。

さらに呪いの鍵となる“赤い石”に触れようとする手は震え、しかし「高広に会いたい」という意志を握りしめることで、明日香は力強く一歩踏み出していく。橋本は、そういった明日香の覚悟を指先からも表現してみせた。またあとからCGを盛り込んでいくシーンでもあるため、羽住英一郎監督からはCGを足した際のイメージが伝えられていく。橋本は想像力を膨らませながら撮影に臨み、完成した画を即座に理解。羽住監督からの演出に「それならばこのあたりに立ったほうがいいですね」と打てば響くといったように気持ちよく反応していくのだから、さすがだ。

橋本環奈も特殊メイクにトライ!
橋本環奈も特殊メイクにトライ![c]2025「カラダ探し THE LAST NIGHT」製作委員会

明日香もどんどん石化していくため、橋本も特殊メイクにトライしている。石化したビジュアルで明日香と“謎のおんな”が向き合う場面では、特殊メイクのため表情が見えにくいことも予想されたが、驚くべきは橋本と木村の目の演技の豊かさ。お互いに一歩も譲れない戦いであることを、瞳からもしっかりと示していた。

明日香と“謎のおんな”として迫真のやり取りを見せた2人だが、撮影の合間はホラー映画を撮影しているとは思えないような楽しそうな笑顔と明るい声で、和気あいあいとトーク!切り替えのうまさと、周囲をパッと照らすようなパワフルさは、橋本&木村に共通する大きな魅力。橋本は「もともと大好きな方だった」と初共演を果たした木村への想いを告白し、「初めてお会いできてうれしいなという気持ちもありつつ、言われなければ最初は誰だかわからないくらいの特殊メイクだったので驚きました。新鮮な佳乃さんの姿を見られた」とにっこり。「撮影の合間には気さくに声をかけてくださって、もっとご一緒したかった!」と名残惜しそうにしながら、“死者の世界”の撮影を終えた。

高広と「カラダ探し」の新たなメンバーによる遊園地のシーンでは“赤い人が”暴れまくり、ゾクゾクとした疾走感を味わえる。そして明日香と“謎のおんな”が登場する“死者の世界”は、ダークファンタジーとしても堪能できるような場面として完成。エンドロール後までお楽しみが待ち受けるなど、一粒で何度もおいしい映画となっている。


取材・文/成田おり枝

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