『イット』ドラマシリーズが10月配信!殺人ピエロの起源に迫る「IT:Welcome to Derry」とは
“ホラーの帝王”スティーヴン・キングの小説を原作にした「IT/イット」シリーズの前日譚を描くドラマシリーズ「IT: Welcome to Derry」が、北米で10月26日(金)よりHBO Maxにて配信されることが決定。日本上陸の知らせはまだ届いていない本作だが、いったいどのような物語が展開するのか。シリーズを振り返りながら、現時点でわかっている情報を簡潔にまとめていこう。
平和な田舎町デリーを舞台に、27年に一度現れる恐怖の殺人ピエロ“ペニーワイズ”と、それに立ち向かう少年少女たちの姿を、二つの時代に分けて描いた「IT/イット」シリーズ。第1作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(17)は1980年代後半を舞台に、ある雨の日に弟が失踪し悲しみに暮れる少年ビルが、友人たちと共にそれぞれが抱える恐怖に向き合いながらペニーワイズと対峙する様を描いた。
続く『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(19)は、第1作から27年後が舞台。デリーの町で再び児童連続失踪事件が発生し、不穏なメッセージからペニーワイズの再来を感じ取ったビルたちは、少年時代に交わした約束を果たすためにデリーへと戻ってくる。2作累計で全世界興収は11億ドルを突破。ホラー映画史上稀に見る大ヒットを記録し、社会現象を巻き起こした。
今回製作されたドラマシリーズ「IT: Welcome to Derry」は、その映画2作の世界観を拡張。全3シーズン構成になることが明言されており、シーズン1では映画第1作の27年前の1962年、シーズン2ではさらに27年前の1935年、そしてシーズン3では1908年の物語が展開。時代を遡りながら、ペニーワイズの起源やデリーの町で過去に起きた惨劇などが描かれていくとのこと。
映画版を手掛けたアンディ・ムスキエティ監督は、シーズン1の第1話から第4話までの監督を務めるほか、脚本や製作総指揮としても参加。児童失踪事件が起きる1962年のデリーにある一家が引っ越してくることから始まるシーズン1には、『Zola ゾラ』(20)のテイラー・ペイジや『バビロン』(22)のジョヴァン・アデボらが出演。ペニーワイズを演じるのは、もちろん映画版での怪演が話題を集めたビル・スカルスガルドだ。
「IT: Welcome to Derry」シーズン1は全9話。日本上陸はあるのか?楽しみに待ちたい。
文/久保田 和馬