アンソニー・ホプキンス初期の傑作『マジック』がリメイク!サム・ライミ&ロイ・リーがプロデューサーとして参戦
『羊たちの沈黙』(91)、『ファーザー』(20)でアカデミー賞主演男優賞に輝いた名優アンソニー・ホプキンスがキャリア初期に主演を務めた『マジック』(78)が、ライオンズゲート製作のもとリメイクされることがわかった。「The Hollywood Reporter」が報じている。
『明日に向かって撃て!』(67)などの脚本家として知られるウィリアム・ゴールドマンの小説を原作とした『マジック』は、腹話術人形のファッツとのコンビで一躍スターダムを駆け上がった二流の手品師コーキー(ホプキンス)を主人公に、彼が徐々に精神を蝕まれていく様と、それによって引き起こされる悲劇を描くサイコホラー。
メガホンをとったのは、後に『ガンジー』(82)でアカデミー賞監督賞を受賞し、「ジュラシック・パーク」シリーズでジョン・ハモンド役を演じるなど俳優としても活躍したリチャード・アッテンボロー。公開当時はホプキンスの怪演が話題を集め、同年の英国アカデミー賞主演男優賞やゴールデン・グローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)にノミネート。いまもなおカルト的人気を誇る一作だ。
今回の報道によると、『2001人の狂宴』(05)などを手掛けたティム・サリバンがかねてからオリジナル版の大ファンであり、彼は映画プロデューサーのクリス・ハモンドと共に長年にわたってリメイクを熱望してきたという。オリジナル版の権利保有者やプロデューサーを探しだし、長い時間をかけて交渉を重ね、このほどついに合意を獲得。ライオンズゲートのもとで本格的にプロジェクトが動きだすことに。
サリバンとハモンドと共にプロデューサーを務めるのは、ホラー映画界の巨匠サム・ライミと、『マインクラフト/ザ・ムービー』(25)や実写版『ヒックとドラゴン』(公開中)、『Weapons』などヒット作を次々と送りだしてきたロイ・リー。脚本は『フレディvsジェイソン』(03)やリメイク版の『13日の金曜日』(09)を手掛けたマーク・スウィフト&フレディ・シャノンのコンビが担当するとのこと。
現時点で具体的な制作開始時期や公開時期は未定。キャストもまだ発表されておらず、ホプキンスがオリジナル版をきっかけに飛躍したように、新たな名優の誕生にも期待が集まるところ。続報を楽しみに待ちたい。
文/久保田 和馬