ドクター・ケルソンの叫びは祈りか、絶望か『28年後... 白骨の神殿』2026年1月日米同時公開!ポスタービジュアルも

ドクター・ケルソンの叫びは祈りか、絶望か『28年後... 白骨の神殿』2026年1月日米同時公開!ポスタービジュアルも

アカデミー賞監督のダニー・ボイルと、アカデミー賞ノミネートの脚本家アレックス・ガーランドがタッグを組み、徹底したリアリティと臨場感を追求して描いた人間と感染者の命懸けのサバイバル・スリラー『28年後...』。今年6月に公開されたばかりの本作の続編となる『28年後... 白骨の神殿』が、2026年1月16日(金)に日米同時公開されることが決定した。

このたび解禁された予告編では、この謎の集団を中心とした映像が展開。紫の衣装に金の装飾品を身に着けたジミーは、“ジミーズ”と呼ばれる全員金髪の暴力的なカルト集団のリーダーだ。彼らは、本土で生き延びる人間を縄で縛り付け、ナイフで身体を傷つける。罰と恐怖により人間を支配しているようだ。その中には集団の一員となった金髪のスパイクの姿もあり、恐怖におびえる表情を見せる。

一方、ドクター・ケルソン(レイフ・ファインズ)も登場し、人骨を積み上げた塔の地下空間での生活が垣間見られる。そこには書物、医療器具、手回し蓄音機が置かれ、壁には数枚の写真が貼られている。そこはおそらく診療所であり、書斎であり、そして感染症が蔓延する前の過去を慈しむ神殿のように見える。人間と感染者の戦いは続き、前作でも登場した感染者の中でも最も身体が大きく凶暴なアルファとケルソンが対峙し、なにかを伝えようとする様子も。そして予告編の後半では、ドクター・ケルソンが暮らす“白骨の神殿”にジミーズたちがナイフをもって足を踏み入れる様子が映る。

今回の予告編でナレーションのように使用されている古びた音声。これはイギリスの人気SF作家、アーサー・C・クラークが1964年にBBCの「ホライゾン」というテレビ番組で実際に語った映像を音声抜粋し使用している。「当たり前の日常が突然消滅した時、もはや人間は理解し合えない。病気が蔓延し、暴力が横行する信じがたい変化を経験し、我々は生き残った。さらに驚くべき変化が、この先も起こるだろう」という、アーサー・C・クラークが語った未来の予言。不気味な笑みを浮かべながらジミーが語る「準備はいいか?」の意味とは?

そして予告のラストでは、人骨を積み上げた幾十もの塔=白骨の神殿が、なにかの儀式のように円を描くような炎に包まれている。全身が炎に包まれるドクター・ケルソンの衝撃シーン、その叫びは、どこへ向かうのだろうか。

あわせて解禁されたオリジナル版ポスタービジュアルでは、炎に包まれた白骨の神殿の前で両手を大きく開き、天を仰ぐドクター・ケルソンの姿が。彼の叫びは果たして祈りか、絶望か。「FEAR IS THE NEW FAITH」=「恐怖こそが、新たな信仰」というコピーの示すものとは。

本作の監督であるニア・ダコスタは、ボイルとガーランドが築いた物語を拡張しつつ、それを根底から覆すかもしれない世界を新たに創り上げる。ドクター・ケルソンやスパイクを待ち受ける悪夢、ジミーとの出会いが導く衝撃的な運命。人間にとって最大の脅威は感染者ではなく、人間の“非人間性”こそなのだと示す本作の続報に注目だ。

文/サンクレイオ翼

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