押井守×天野喜孝による映像美を垣間見られる『天使のたまご 4Kリマスター』予告編。岩井俊二監督から推薦コメントも
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)の押井守が原案、脚本、監督、「ファイナルファンタジー」シリーズの天野喜孝が原案、アートディレクションを務めたアニメ『天使のたまご』。本作の公開40周年を記念して制作された『天使のたまご 4Kリマスター』が、11月14日(金)よりドルビーシネマ限定で先行公開され、11月21日(金)より全国順次公開される。このたび予告編が公開され、あわせて岩井俊二監督からの推薦コメントも到着した。
1985年にOVAとして発表され、その美しい映像とほかの追随を許さない圧倒的な世界観で、熱狂的なファンを生んだ『天使のたまご』。公開40周年を記念し、押井監督自身による監修のもと、35mmフィルム原版から4Kリマスター化され、ドルビーシネマ対応版も制作された。音響面では、オリジナルのモノラル音源をソニーPCLとソニーグループの音源分離技術で解析、分離し、5.1chサラウンドおよびドルビーアトモスに再構築。今年5月には、第78回カンヌ国際映画祭クラシック部門に選出され、日本公開に先駆けてワールドプレミア上映を果たし、改めてその芸術性の高さに世界が息を呑んだ。
今回公開された予告編は、リマスター映像をもとに制作されたもので、4Kの映像美とドルビーシネマの臨場感を垣間見ることができる。映像は、とある都市に浮かぶ太陽を見つめ佇む“少年”を背景に「あなたは誰(だあれ)?」という“少女”の象徴的なセリフで幕を開ける。そして少年が「その卵のなかにはなにが入っているのかな」と語り、“少女”が持つ卵に興味を寄せている様子が伺える。続いて水に沈んだ都市、静けさに包まれた廃墟などの場面が連なり、『天使のたまご』の幻想世界を鮮烈に描き出していく。
1985年の劇場初公開当時に鑑賞し、本作に影響を受けたという岩井俊二監督の「未来を信じる想いが化石のように封印されている」というコメントも印象的だ。忘れ去られた街で出会う少女と少年、そしてたまごの行方はぜひ劇場で確かめてほしい。
また、しばらく入手困難となっていた、『天使のたまご』の世界観を凝縮したイラストやフィルムメイキングを収録した決定版書籍『THE ART OF 天使のたまご 』が、「増補改訂復刻版」として待望の復刊決定。Amazonにて本日9月4日より予約受付が開始となったので、こちらもチェックしていただきたい。
発売予定日:10月10日(金)
予価:4,950円(税込)
判型:A4判/192ページ(予定)
出版社:徳間書店
ISBN:978-4-19-866112-0
全国の書店、ネット書店にて発売
『天使のたまご 4Kリマスター』ポスタームビチケ
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