二宮和也、映画『8番出口』が世界に羽ばたく!カンヌでの投げキッス裏話に「本当にそういうところありますよね」と笑顔

二宮和也、映画『8番出口』が世界に羽ばたく!カンヌでの投げキッス裏話に「本当にそういうところありますよね」と笑顔

世界的大ヒットを記録したゲームを実写映画化した『8番出口』の初日舞台挨拶が8月29日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、二宮和也、小松菜奈、河内大和、川村元気監督が出席した。

『8番出口』の初日舞台挨拶が行われた
『8番出口』の初日舞台挨拶が行われた

地下通路に迷い込んだ男が、異変があれば“引き返し”、なければそのまま“前に進む”という二択を繰り返し、絶望的なループから抜けだそうとする姿を描く本作。8月29日より公開となり、金土日の3日間だけで興行収入“8”億円を狙える大ヒットスタートを切った。

8番出口を求めて“迷う男”を演じた二宮和也
8番出口を求めて“迷う男”を演じた二宮和也

主人公である8番出口を求めて“迷う男”を演じ、キャリア初となる脚本協力としても参加した二宮は「いろいろな種類の映画があるなかで、自分で言うのもなんですが、こういったヘンテコな映画を選んでいただいて、皆さんは変わった方だと思います」と会場の笑いを誘い、「こういった、入り口と出口がまったく違う映画はなかなかないと思うので。みんなとこの作品を共有できたことがうれしいです」と笑顔。川村監督も「勇気がいる選択」と観客に感謝していた。

“ある女”を演じた小松菜奈
“ある女”を演じた小松菜奈

ストーリーがないゲームをどのように映画化するのかという点にも注目が集まっていたが、役柄など詳細は一切不明の“ある女”を演じた小松は、「私の役はオリジナルの役なので、『小松菜奈はどういう役で登場するのか』という声も聞いていた。やっと全貌が明らかになって安心しました」と安堵の表情。

“歩く男”が話題!子どもから声をかけられるようになったという河内大和
“歩く男”が話題!子どもから声をかけられるようになったという河内大和

二宮は、河内が演じたゲーム「8番出口」の象徴とも言えるスーツ姿のおじさんである“歩く男”について触れ、「“歩く男”の(歩き方の)精密さ加減や、セットもそうですが、ゲームをやり込んでくれている人ほど、その再現度に感動してくれるんじゃないか」とコメント。河内は、「『8番出口』のおじさんだ!と子どもから声をかけられる」という。「子どもに声をかけられるのはうれしいですね」と目尻を下げつつ、ゲーム内のおじさんを目にして「これはどうやって演じるんだろうと思った」と回顧。「脚本を見て、『なるほどな』と思った。おじさんはおじさんなりに歩いている理由があって、ああやって笑顔になっている理由がきっとあるんだなと思った。撮影をしながら、それを探している感じでした」と役作りについて語っていた。

メガホンを取った川村元気監督
メガホンを取った川村元気監督

今年5月には、第78回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションの「ミッドナイト・スクリーニング部門」へ正式招待されたほか、第50回トロント国際映画祭「センターピース部門」、第58回シッチェス・カタロニア国際映画祭「コンペティション部門」への出品が正式に決定。すでに世界100以上の国と地域での世界配給も決定している。また二宮は、第30回釜山国際映画祭の人気プログラム「アクターズハウス」に日本人俳優として初登壇することになっている。「アクターズハウス」について、司会から「演技力だけでなく、スクリーン内外で際立つスター性を放ち、高い評価を得ている俳優にスポットをあて、俳優自身の魅力に迫るトークプログラム」だと伝えられると、会場の拍手を浴びた二宮は「スクリーン内外で。すみません」と会場の右、左とお辞儀をしながら、ご満悦の表情。これまでの俳優人生を語るトークになることも予想されるが「だとすれば、おびえます」と苦笑いを浮かべつつ、「作品と一緒に海外に行けるのは、いろいろな思い出が増えていく」と喜びをにじませていた。

“異変”についてトークを展開した
“異変”についてトークを展開した

またステージでは、本作のキーワードとなる“異変”について、質問に対して“異変あり”、“異変なし”の札をあげてトークを繰り広げる場面もあった。「日常生活において、自分は身の回りの異変にまったく気づくことができないタイプだ」という問いに、気づかない場合は“異変なし”の札をあげることになると、二宮だけが「異変なし」と回答。「あまり私生活に興味がないのかもしれない。違っていても自分で直せばいいし、あまり気にしたことがなかったですね」と語る。

公開の喜びを語った
公開の喜びを語った

すると河内は「気にしなさそうですよね。なにが起きても動じない感じがある。ずっと自然にそこにいる」と分析し、小松も「『緊張するんですか?』と聞いたら、全然緊張しないと言っていた」と続いた。二宮は「さすがに緊張したことはありますが、でもあまりしないかもしれない」と常に自然体だと認めるなか、川村監督はカンヌ映画祭でスタンディングオベーションを受けた時のことを振り返りながら、「みんなパニック状態になのに、カメラに投げキッスしていました。どうなっているのって思いました。それを見た是枝(裕和)監督が、『ニノ、すごいね』と言っていました」と驚愕。二宮は「本当にそういうところありますよね。でも1回のことだから!」と大笑いしていた。

「8」のポーズ!
「8」のポーズ!

最後に二宮は、「僕らのエンタテインメントという仕事は、コロナや有事の際には自粛せざるを得ないようなカテゴリーの仕事の一つ。そういう時は世の中を応援したり、見守ることしかできないんですが、いまこうやって映画を封切ることができる世の中というのは平和なのかなと思っていますし、幸せな時じゃないとエンタテインメントに触れることができないものでもあります」と想いをめぐらせ、「こういった尖った作品もそうですが、王道なものなどもあります。我々はこれからもまた新しい作品をつくると思いますので、またぜひスクリーンで出会っていただきたい」と真摯な願いを込め、大きな拍手を浴びていた。


取材・文/成田おり枝

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