“赤い服の女”の謎、衝撃ラストの真相は?『近畿地方のある場所について』菅野美穂&赤楚衛二がネタバレ解説
発行部数35万部を突破した話題のホラー小説を映画化した『近畿地方のある場所について』(公開中)。本作より、菅野美穂&赤楚衛二によるネタバレ解説スペシャルトーク映像が解禁となった。
オカルトライターの千紘(菅野)と雑誌編集記者の小沢(赤楚)が、失踪した雑誌編集長の行方を追ううちに、しだいに“近畿地方のある場所”へと誘われていく本作。未解決事件や怪現象が巧みに絡み合い、容赦なき恐怖描写とともに一点に収束していく展開に魅了され、“ある場所”から戻れなくなる観客が続出中だ。
謎の多さと伏線の巧妙さから、SNSでは「いたる所に貼られた“お札”の意味は?」、「“赤い服の女”や“ましらさま”の正体は?」といった怪異に対する考察から、「千紘の目的は一体なんだったのか?」、「最後に小沢はどうなったのか?」など主人公たちの行動にまで、議論が絶えず飛び交っている。公開4週目でも考察の勢いは止まらず、細かな仕掛けや隠された伏線を確かめるため、劇場に足を運ぶリピーターも増加している。
今回解禁された映像には、クライマックスに向けて怒涛のドライブ感が続く、映画後半の衝撃シーンが多数登場。中でも、菅野演じる千紘が「邪魔なんだよ!!」と叫びながら“赤い服の女”を車で撥ね飛ばすシーンは、観客の度肝を抜く圧巻の場面だ。小沢の頼れる先輩として共に行動していた千紘が、絶叫しながら車を暴走させ、怪異の1つである“赤い服の女”に物理攻撃を仕掛ける。
その豹変ぶりに、SNSでも熱狂コメントが続出し観客の心を鷲掴みにしている。菅野自身も「剥きだしで役やシーンに向き合う、ハイカロリーな演技が必要だった」と振り返るように、その圧倒的な熱量はスクリーンを超えて、確実に観る者に届いているようだ。
さらに、“赤い服の女”は物語が進むにつれて、実は我が子を思う母親であることが明らかに。千紘が車で女を撥ね飛ばすシーンでは、そんな“赤い服の女”と子どもの再会がうかがえる様子も描かれている。SNSでは、「“赤い服の女”はなにを狙っていたのか?」、「なぜ千紘たちを邪魔するように現れたのか?」など、該当シーンへの考察も盛り上がり中。完成した本シーンを鑑賞した菅野自身は、当初は千紘の行動に疑問を抱くも、白石晃士監督ならではの強烈な演出に圧倒され、最終的にはその展開に深く納得したことを明かす。撮影の裏側や自身のリアクションも交えたトークは、すでに本作を観たファンも必見の内容となっている。
一方、“近畿地方のある場所”の謎に迫るにつれ、次第に怪異に苛まれていく編集記者、小沢を演じた赤楚。本映像には、何かに憑依されたかのように体を痙攣させたり、虚ろな目で両腕を上げているところを千紘にビンタされたりと、全身を駆使した赤楚の“呪われ”熱演シーンも収められている。本作がホラー初出演だった赤楚は、「自分の感情だけでは乗り越えられないところでは、創造力を試された」と語り、新境地に挑んだこともうかがえる。さらに、撮影現場で実際に起きた不可解な出来事にも触れ、「毎日“今日も無事に健康で過ごせますように”と願っていた」と、現場を包んだ不気味な空気についても明かしている。
そして、暗闇にそびえる大木の影から謎の巨大な“何か”が出現する未曾有のクライマックス。本作の最終予告映像でもその姿を少しだけ確認することができるが、観客の間では「この巨大生物の目的は?一体どこから来たのか?」と議論が白熱し、その注目度は尋常ではないほど高まっている。
この“何か”と真正面から対峙するシーンを演じた赤楚は、撮影現場では絵コンテと想像力のみを頼りに挑んだと語る。すでに多くの考察を呼んでいる場面だが、「主観的に怖がることをしながらも、『この場面ではこれくらいの恐怖か』と客観的視点でコントロールするのが難しかった」と振り返るように、特大の怪異と向き合う彼の演技には繊細さと大胆さが同居。本映像では、その迫真の瞬間も垣間見ることができる。
現在アジア各国で続々と公開されている本作。菅野と赤楚が世界に広がる作品に携われる喜びを語ると同時に、日本ならではの独特な不気味さが海外の観客にも伝わることに期待をのぞかせ、赤楚は「気持ち悪さも怖さも含め、日本らしさのある作品なので、より楽しんでいただけるんじゃないか」とコメントする。
その圧倒的な恐怖と予測不能な展開、手に汗握る緊張感がどこまで海外に届くのか。そして、衝撃の結末が観客を震撼させ、現地でも膨大な議論と徹底的な考察が巻き起こるのか。今後の動向にも注目が集まる。
文/平尾嘉浩